八重の桜ー八月十八日の政変
八重の桜ー時代の急激な移り変わりを描いていますね。
会津藩が京都入りするまではかなり駆け足で時代の変遷を描いていましたがここからはかなり丁寧に時代を描いている印象があります。
さて三条実美ら尊王攘夷の急進派が追放される世に名高い「八月十八日の政変」(文久の政変ともいいます)が描かれていました。
以前の記事にも書きましたが、尊王攘夷運動というのがわかり辛いと感じる人が多いようですが、この「八月十八日の政変」のころには薩英戦争も終結しており、長州藩の下関戦争はまだ途中ですが、このころには開国と攘夷という単純な図式ではなく、公武合体派と大攘夷(倒幕派)という図式に変化しております。
この尊王攘夷運動というのが幕末のドラマを不人気にさせているといいますが、幕末はそれまでの戦国や鎌倉時代などと違い、状況の変化が目まぐるしいのでわかり辛く不人気という面があるようですが、日本の歴史の中でこれほどドラステイックになおかつドラマテイックに変化した時代は他に例を見ないと思います。その意味で私などは幕末のドラマを見るとワクワクしますけどね。
さて、今回「八月十八日の政変」で三条らが追放され、来週が新撰組によるこれまた世に名高い「池田屋事件」が起きます。長州藩の尊王攘夷論者多数が斬られる事件ですが、これが禁門の変(蛤御門の変)につながり、さらにはこれが第一次長州征伐とつながる等時代の動きが激しくなります。
これからの動きは丁寧に描いてほしいですね。歴史上重要な意味がある出来事が続くので...いよいよ幕末の動きが盛り上がってきます