選挙に行かない奴が「民意」など語る資格はない
もう二週間近く、政治の記事ばっかり続いた。正直疲れた
しばらく政治関係の記事を休むと思う。
勿論安部晋三が過剰なほど暴走をしだしたらその限りではないが、現在の政治システムは幸か不幸かたとえヒトラーのような独裁者的な政治家が首相になっても何でもかんでもやりたい放題できるわけではない。幸か不幸か民主主義というのは急激な変化はなかなかもたらすことはできない政治システムだ。だからきな臭い、うさん臭い話は出るかもしれないがそんなにすぐには劇的に変化はしないだろう。
しかし今回の衆議院選挙、私は日本国民に対して大きく絶望した。
国民が選んだ選挙結果に対してではない
「選ばなかった」ことに対してだ
今日本は東日本大震災による史上最悪の原発事故、そして国民生活を根底から変えかねないTPP、ときわめて危機的な状況にある
それは百も承知のはずである。
しかし今回は結果として国民の四割以上が選挙に行かなかった
投票率史上最低 59.5%
選挙で棄権する、白票を投じるのが意思表示だ、などという人がいる。
とんでもない勘違いである。これほど民主主義というものを理解していない見解はない
棄権するのは、事実上の現状追認である。棄権する人間が多ければ多いほど組織票のあるところが有利である。
そしてまさにあの結果がそれである。
これで「脱原発」「TPP」「消費税」本来「民意」であったはずの政策がみんな本来国民が望んでいたはずの方向とは逆の方向に行くであろう。
結果的に選挙に行かなかったことで国民はその道を選択したのと同じことになったのだ。
しかし選挙に行かなかった人間はそれに対してとやかくいう資格はない
自分でそれを主張する機会を自ら捨てたからだ。
しかもそれだけなら。まだいい
自民党の公約である憲法改正、現在の自民党の憲法草案がそのまま通り国民投票にかけられたらどうなるか
そして今回のように投票率が低く、内容もよく理解しないまま大多数の国民がYesを投票したらどうなるか
そのあとは集団的自衛権だけではない、国民の基本的人権は奪われ、言論や集会の自由も制限される。つまり事実上いいたいことも集団に自由に加わることもできなくなる。そして自分の子供や孫は徴兵され、場合によっては戦地に連れて行かれることになる。
自民党の現行のままの草案が通り国民が可決すればそういう社会になる。
それこそが岸信介の孫の安部晋三が目指している日本社会。戦前の日本社会の完全復活である、
そして実際にそうなってしまって
「しまったあの時に投票しとけばよかった」
などと思っても
その時はもはや手遅れなのだ
私はこのとおりにならないよう心の底から願ってる。
全て杞憂であって欲しいと本当に心から願っている。
だが今のままならこれが本当に実現してしまう可能性は決して小さくない
マスコミに期待してはいけない。
今のマスコミはもはや経済界、大企業の広報部と事実上同じである。
特に8チャンと4チャンはその傾向が顕著だ。
私がしばらく政治のことを書くのを休む理由は
この大事な時期に「投票しない」ことを選ぶと、「民意」というものがどれだけ蔑ろになるかを、嫌というほど体験した方がいいのではないか、とも思うからだ。
たぶんその蔑ろのされかたは、前任の野田政権の比ではない。野田政権もたしかにひどかったが
たぶんあんなのはかわいいもんかもしれない
何度でもいう。 選挙に行かなかった奴に「民意」なんて主張する資格はない
それでも気が付かないのなら、日本人というものは救いがたい国民だということになる。
しばらく安部政権がいかに「民意」とは逆のやりたい放題やるか、どれだけ国民を踏みにじった政策を実行するか、
見てみようと思っている。
ちなみに私は自民にも民主にも、云うまでもなく維新にも投票しなかったことだけ付け加えておく