投票しない」は意思表示ではなく民主主義を捨て去る行為
実は今回の衆議院選挙。すでに複数のニュースでも明らかなように結果は自民圧勝に見えるが、実は自民党は前回惨敗した衆議院選挙より得票数を実は減らしていることがわかった。
2009年第45回衆議院議員総選挙(前回)
自由民主党 18,810,217
民主党 29,844,799
投票率 69.28%
参考:(wikipedia https://www.google.co.jp/search?q=%E7%AC%AC46%E5%9B%9E%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%80%80%E6%8A%95%E7%A5%A8%E7%8E%87&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a)
第46回衆議院議員総選挙(今回)
自由民主党 16,624,457
民主党 9,268,653
投票率 59.32%(過去最低)
(参考:wikipedia https://www.google.co.jp/search?q=%E7%AC%AC45%E5%9B%9E%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%80%80%E6%8A%95%E7%A5%A8%E7%8E%87&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a)
つまり自民党は220万票近く得票数を減らしたにも関わらずこれだけの圧勝である。自民党の支持が広がって勝ったわけではないことが上記のデータでも明らかである。
要は今回国民の大多数が選挙に行かなかった。
選挙に行かなかったからこういう結果になったのだ
棄権や白票を投じることが意思の表示だという人がいる。だがそれは違う
それは結果として現状追認であり、今回投票しなかった多くの国民は事実上自民党の極右政権の存立を肯定したのとほぼ同じ行為である。
つまり国民が自ら権利を放棄し、民主主義を放棄しているのと同じである。
そして結果としてこの選択は日本の民主主義をかつてないほど危機的な状況に追い込むことになった。
なぜか? 集団的自衛権や徴兵制の問題だけではない。もっと恐ろしい社会になる可能性が安部の憲法改正の中にある。もう何回もこのブログで書いているのでそれがどういうものかこの記事の前の記事(http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20121218 )を読まれたい。(なお、反論したい人は必ずそこを読んで下さいーどうもネット関係で記事をきちんと読まないくせに絡んでくる輩が多すぎる)
だが勿論、この低投票率を読んだ背景は自らの公約、マニフェストを破った民主党に対するNOという意味も勿論あるが、どうもそれだけではない。
おそらく最大の原因は多党乱立の状態で選挙に臨んだことではないだろうか?
実は普段の仕事で気づいたのだが日本人は元々多数の選択肢の中から選ぶ、というシチュエーションに慣れていない。というか多数の選択肢から選ぶ、といいのが苦手、といっていい
それは自分の会社のウエブサイトで商品を説明するときに「こんなこともできます」とか「こんなオプションもあります」と多数書いた時に気づいたことだ。可能な限りわかりやすく書いたつもりなのだが、実はかえって問い合わせ数が減った。
なぜだかなかなかわからなかったが、どうも選択肢が多すぎてお客さんがパニックを起こしてしまった。ということが原因らしい、最近になってそれも気づいた。
現在そのためウエブサイトを作り方を根本的に考え直そうと検討している最中である。
どうも今回の選挙で同じことが起きたのではないか、とも思う。
そもそも民主党が野田政権になり、民主党自ら作ったマニフェストを次々に踏みにじった、ことが諸悪の根源である。
そのため今回のこの極右政権誕生のA級戦犯はやはり野田佳彦である。
この野田自身が民主党を多党分裂せざるを得ない状況を作り、このようなわかり辛い選挙にしてしまった
この責任は万死に値する、といってもいい。
いずれにせよここから体制を立て直しこの流れを変えていくのは並大抵ではない。時間もかかるが、とにかく安部晋三の暴走を止める方法を考えないといけない。