KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

衆議院選挙公示ーとにかくきちんと政策を読もう

今日で周知のとおり12月16日の衆議院選挙の公示日にあたります

公示日以降は現行の公職選挙法ではインターネットを使った選挙活動が著しく制限されますが、かなり誤解をしている人がいますのでここで明確にしておきます。mixiあたりでは公示日以降政治的な書き込みをしただけで「選挙違反だ」などと騒ぎ立てるお馬鹿さんが多いですが(mixiによくある「荒らし」のパターンですが)、どうもそこを勘違いしている人が多いようです。

要は何が問題かといいますと選挙期間中に指定している枚数のビラなど以外の「文書図画」を配ることを禁じる、という項目が問題で、総務省選挙課によると、ホームページ(HP)やブログ、ツイッターなどは指定外の文書図画にあたり、公示後の更新や新たな開設は公選法にふれるおそれがある、ということらしいです。

ただこれはあくまで「選挙に立候補する候補、ならびにその選挙運動の関係者」
                          に対して適用されるものであってそれと無関係の人が特定の候補の政策を支持したり批判したりすることを禁止しているわけではありません。ここを勘違いしている人がmixifacebookにも多いのでそこははっきりさせておく必要があります。

あらかじめ宣言させていただきますが
私は安部元総理や自民党憲法改革案、及び維新の会の石原、橋下両氏を批判する発言を当ブログで行っておりますが

自民党や維新の会(そして民主党)との対抗勢力、この3党以外の党と一切関係は持っていない、

ことはここではっきりお断りしておきます。つまり私が選挙に関して何か発言したとしても特定の政党や政治勢力を応援したものではない、ということを明確にさせてください。

一方で日本は国民の言論の自由を保障しているはずです。その言論を公職選挙法を盾に封鎖しようという動きはあってはならないと思います。

それにしてもネットのブログtwitterの盛んな時代に「文書図画」を名目にネットを禁止するなんて、いまどき何で? と思うのが普通の人間の感覚だと思いますが、この時代遅れの公職選挙法、何とかなりませんかね?

さて、以上のことを踏まえて書きますが、維新の会の橋下氏の政策が二転三転しているにもかかわらずまだ安部自民党や石原、橋下の維新の会への支持が衰える兆しが全くないことが私は個人的に大きな懸念材料となっております。おもにB層といわれる社会では多数派でイメージだけで政策を殆ど読んでいない人々が中心になって支持している模様ですが、今回の選挙で極右勢力を中心とした政権ができあがる可能性は残念ながら決して小さくはありません。

橋下氏は「日本未来の党」の原発政策を「全く具体性がない」と批判しました。しかし橋下氏のおっしゃる「結果的に30年代までにフェードアウト」の一体どこが具体性があるのか、私の頭では理解できません。彼を熱烈に支持するB層の皆さんは理解できているんでしょうか?だとしたら私はIQが低いとかいわれているB層よりも頭が悪いことになります。(笑)

神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんが面白いことを書いています

■「フェードアウト」について 
http://blog.tatsuru.com/2012/11/30_1029.php

日本維新の会の選挙公約が「日替わり」状態になっている。
少し前に、「今度の選挙では告示前日まで選挙公約が二転三転するだろう」とあるメディアに書いた。
どうしてもこれだけは実現したいという政策があるわけではなく、どうしても議席が欲しいから選挙に出ている人たちにとって喫緊の問題は「どういう政策を掲げれば票が集まるか」だからである。
日本維新の会の選挙公約「骨太2013-2016」では焦点の原発問題については「結果的に30年代までにフェードアウト」という意味のよくわからない文言を採用した。
「30年代までに原発ゼロ」は当初橋下市長自身の主張だった。先月24日にそう言明した。その後、原発推進派の石原慎太郎の太陽の党との合流合意で「脱原発依存」についての言及そのものが消えた。
それによって、維新の会の支持者のうち「脱原発」政策に好感していた人々の支持が目減りした。
危機感を持った維新の会は、原発についての公約を再び掲げることにした。

<中略>
この文の主語は誰が読んでも「原子力発電」である。
原子力発電が人格を持っていて、おのれの意思によって、2030年代までに「徐々に見えなくなる」。
そう書いてある。
「明日の夕方までには雨は上がるでしょう」というようなのと同じ表現である。

<中略>
もっと重要なのは「フェードアウト」という英語の動詞の語義である。
あるかなしか不分明であるというのが「フェードアウト」という語のニュアンスである。
あるかないかわからないのであるから、「フェードアウト」した原発はまだその辺で稼働しているかも知れない。
視野から消えれば、視野の外に存在していても、立派な「フェードアウト」である。
フェードアウトのかんどころか存否の事実を問うていないことにある。
だから、「フェードアウト」は「しぼむ」「衰える」の意味で用いられる。
この場合はもちろん事物的には存在する。

量的に減じたり、目立たなくなっても、「フェードアウト」である。
この文言を考えた維新の会の人間はそういうことを全部わかっていてこの語を選んだはずである。だから、石原代表にもそう説明したはずである。
「石原さん、ご心配なく。『フェードアウト』っていうのは『なくなる』っていう意味じゃありませんよ。たぶん有権者はそう誤解して『脱原発』だと思い込むでしょうけれどそうじゃありません。全発電量のうち原発のシェアが1%でも減れば立派な『しぼみ』です。あちこちにちらばって建っていた原発を少しまとめて一目に立たないところにまとめれば、これも立派な『おぼろげ』です。そういうことなんですよ。こんな英語にころっと騙されるやつがバカなんです
そう説明されて、有権者はほんとにバカだからなあと笑顔を交わしている石原慎太郎橋下徹の姿が想像できるようである。

かつて小泉郵政選挙の時には「小泉こそ日本を変えてくれる」と騙されて過去に例がないほどの大勝を自民党にもたらし、日本国内には新自由主義」と「自己責任厨」が吹き荒れました。そして投票したB層の多くは騙されたと思ったでしょう。そして前回の民主党勝利の選挙も「日本を変えたい」という思いから民主党に票がなだれこんだ。そしてこの体たらく。B層の人はまた騙されたと思ったと思います。

そして今石原、橋下、安部にもまた騙されようとしていることに気づきませんか? B層の皆さん?

マスコミのたれ流すイメージや情報操作に流されず、とにかく政策をまずきちんと読んでください。そして過去何度も騙されながら今度は騙されないかどうか、よく考えながら投票しましょう。

ちなみに
■徴兵制の復活を公言する11人 
http://matome.naver.jp/odai/2133061857505698401

■民主・野田がオバマへの「TPP参加表明」を示唆すれば、自民・安倍も一転して「TPP参加」を示唆
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/9114786c795843c6c72a5f566f1e96a5

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