平家にあらずんば人にあらず→おごれるものも久しからず
先週からの平清盛ー殿下乗合事件をきっかけに平家の最盛期が訪れたと同時にすでに平家が今後おかしくなる「きざし」のようなものが描かれていました。だいたいどんな権力者も最盛期にすでに衰退の原因のようなものが芽生えていますが、今回の平清盛もそういった面が描かれています。
それにしても森田剛扮する平時忠、なかなかいい味出していますね。まさに平家版ゲシュタボ(笑)という感じでしょうか。密偵である禿(かむろ)も何かビジュアル系だし、なんか異様な雰囲気を出していますね。V6時代の森田剛は正直そんなに注目していなかったんですがなかなかいい悪役に成長しています。
この平時忠が実際にこのようなことをしていたかどうかは不明ですが、(たぶん平家版ゲシュタボはこのドラマの作り話だと思いますが) 有名な「一門にあらざらん者はみな人非人なるべし」(現代語訳した「平家にあらずんば人にあらず」)と発言したのは間違いないようで、まさに平家物語の「おごれるものも久しからず」の傾向はこの時に始まったということがいえましょう。
来週は平家一門から兎丸が離脱するようですから、どんなに大きな目標をと強い意志で世の中をよくしようと思った人間でもいかに堕落の道を歩んでいくかという有様を描こうとしているのかもしれません。
勿論それでも私は平清盛は日本歴史上では改革者の一人として揚げたいと思っております。私は日本史上で歴史を変えた革命家(日本人)が3人いると考えていますが、清盛もその一人と考えています。それにかんしては改めてまた書こうと思っております。