KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

ブログ記事を書く意味について

すでにご存じのとおり私は2つのブログ記事を書いている。いわゆる典型的なブロガー、しかもかなり重症なレベルにまで来ている。

■Kyojiの音楽ひとりごと
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/

■Kyojiのよろずひとりごと
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/

しかし書いているうちに何のためにこんなことをしているのだろう、という迷いのようなものも自分の中にあった。ひどい時は2日に一度くらいの頻度で書いていた時もあった。

そんなに書くのは「ヒマ人」の証拠ではないか? とも思った。特にこのことによって私自身が特に嫌悪するネットの「バカでヒマ人」と同類に思われてしまわないか?

そういう懸念をなかなか払拭できなかった。

しかし今日友人がブログでそんな懸念は実は杞憂であると思わせてくれる記事を紹介してくれた。

内田樹氏の著書「期間限定の思想」からの一節である。

僕が毎日沢山のものを書くのは、基本的には理解したいからなんです。なにか自分に言いたいことがあって、それを皆さんにお伝えするためではないんです。たとえばあるニュース記事に違和感をおぼえるとします。とりあえず、パソコンに向かって、それについてだらだらと書いていくうちに、自分が違和感をおぼえたみちすじというのがわかってくる。最初から何か「意見」があって書きはじめるわけではないんです。じつは書き出す前は何もわかっていなくて、最後まで書いてみてやっとわかる、そういうものってあるじゃないですか。
それがぼくにとってはひとつの「おはなし」なんです。
その「おはなし」を書かなければ、僕はそのことについて理解できなかった。「おはなし」を通じて自分が何かを知ったということです。書くというのは、自分の内面にあるメッセージを伝える、というのではなく、自分が何を考えているのか、ということを確認する作業なんです。自分が間違っている時は、文章に書くと変なんです。だから書くということは自己発見・自己修正のための大事な手続きだと思います。
(同書251ページより)

なるほど と思った。

自分が何のため書いているか、といえばやはり「自分の考え」をまとめる意味の方が大きいことにこの一節は気が付かせてくれた。

そもそもなぜブログを2つに分けているかといえば、■Kyojiの音楽ひとりごとは主に音楽業界を初め音楽関係の記事、当然ながら専門的な話が多く、音楽業界その他に対して一定の理解を持った人でないと理解が難しい記事が多い

もう1つのブログ■Kyojiのよろずひとりごとは社会ネタや他愛もない日常の記事。

だがいずれも「人に読ませるため」に書いたものではない。勿論ブログ記事として公開はするわけだから人が読むことを想定はするけど「人のために書いている」のではなく「自分のために書いている」ー、もっといえば「自分の考えをまとめるために書いている」という方が正しいかもしれない。

これは女性の皆さんがブログを書く場合と大きく異なるかもしれない。だが私はそのために書いている。

■Kyojiの音楽ひとりごとは今や存続すら危ぶまれている音楽業界、や音楽文化の現状について書いている。いうまでもなく問題がありすぎるし、その問題も解決方法の目途すら立っていない。はっきりいえるのは今や音楽文化といえるようなものがない、といってもいいほど現代の音楽文化は目を覆うほどの惨状である、という点である。

そして社会ネタ等を書く■Kyojiのよろずひとりごとにしたって現代の日本があまりに多くの問題を抱えすぎているという現状を見るとそれに関する記事も書くだろう。今の日本は政治家は勿論のこと、官僚、財界、−いわゆる日本のエリート層といわれている人たちによって構成されている組織がどれも機能していない。そしてこの人たちは現代の日本を明らかに間違った方向に導こうとしている。

原発をはじめとするエネルギー政策、TPP 教育 医療
こうした現状に対してやはりきちんとした考えを個人個人がまとめるのはこれからは重要であると考える。マスコミや政治家、その他の情報を鵜呑みにして「思考停止」に陥るのは極めて危険な状態である。

特に最近感じるのは、日本人は理屈よりもイメージや外見に惑わされやすい、という点である。これは非常に危険な兆候である。

その意味でも「自分の考えをまとめる」内容のあるブログをみなさんも書くことを私は推奨したい。

私の昔の記事には確かに無駄な記事も多かった。その点はこれから気を付けたい。

あまりにも問題がありすぎる現代だからこそ「ブログ記事」で自分の考えをまとめるのは重要なことになる

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