KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

IT株は投機的価値すらなくなった? FBの株大幅落

インターネットでは相も変わらず「ネットは未来を作る」とか「ネットは他のいかなるメデイアより優れている」といった言質でないと納得しない人間がいまだに多い。そしてその中には大前提として「IT株ほど投資先として将来性のあるものはない」という神話に近い観点がある。

しかしそんな大前提すら崩れかねないことがおきている。

■米フェイスブック空売りコスト上昇、株価下落で借り株需要が増加
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPJT815294520120523

ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェイスブック(FB.O: 株価, 企業情報, レポート)の株価が上場後に急落するなか、空売り筋は借り株の手当てに大幅なプレミアムの支払いを迫られている。

 証券貸付の仲介業者によると、ヘッジファンドの顧客に代わり借り株の取得を試みたあるプライム・ブローカーは23日、年率20%の金利の支払いを余儀なくされた。提示レートは5─50%のレンジだという。

 証券金融調査会社データ・エクスプローラーズの統計によると、5月22日時点におけるフェイスブック空売り用の貸し株数は1800万株程度で、浮動株のおよそ4%を占めている。

まあITバブルではあるまいし、有名IT株に飛びつくなどという心理もいかがなものか、と思うが日本のIT投機筋などと比べると投資の現場の方が遥かに冷静だ。要するにITバブルの気分に踊らされているのは一部の投機筋で、実際に「有名IT株」というだけで飛びつく人が少なくなったということではないか?、と思う。FBを始めとする有名IT企業といってもそれほどの投機的価値はなくなったということをこの事実は証明していると思う。

要はIT関係が有効な錬金術だったのはITバブルの時だけであって、IT企業自体は何も生産するものではないのでIT企業が好況になってもそれが経済の波及効果があるわけではない。そしてIT企業で雇用が大きく生まれるなんてことは幻想だということは巨大データセンターを建設してもたいした雇用をもたらさなかった等の過去の事例で証明されている。そしてITバブルの時と違うのは、みんなIT企業とはどういうものか、という点が見えてきた点にある。

このことは必ずしもIT企業に将来性がない、ということを意味しないが、IT企業とその将来性というものが夢物語のような錬金術であるという幻想をもはや誰も持たなくなったということだろう。

要は膨大なトラフィックをベースとしてそれをソーシャルネットというプラットホームを使って「広告媒体」にしたという点が基本的なコンセプトだが、それが必ずしも錬金術には結びつかない、ということが見えてきたということだ。
日本にもいまだに多いが単なるIT株の投機屋に過ぎない奴が「IT起業家」気取りして、それを絶大に支持するおばかさんがいまだに多いが、そうしたネットの中の暇で頭の悪い奴らは騙せても普通の知的水準を持った人間にはもはやミエミエっということだろう。

ネットの幻想、夢物語がまた崩れようとしている