KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

ネットは今の所人間の知性にプラスの影響を与えていない

■“いつでもどこでもネット”時代、人は賢くなるのか、アホになるのか──分かれる2つの見方
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1203/02/news015.html

今日のように常時ネットワークに接続された世界で育った若者たちは、いずれ聡明で明敏な意思決定者になる可能性が高い。ただし、じっくり良書を読み込むだけの集中力を持たない、知性に欠けた人物にならずに済めばの話だ――。

 これは米非営利調査機関Pew Research Centerが実施した調査結果によるもの。IT関係者や批評家、学生など1021人を対象に行われたこの調査では、「ネットワークに常時接続されている環境が10代の若者やジェネレーションYとも呼ばれる20代の人たちにどのような影響を及ぼすか」について、回答者の意見が真っ二つに分かれた。

 2月29日に発表された調査報告書によると、回答者の55%「2020年には若者の脳は35歳以上の世代とは違う形でネットワークと接続され、答えを素早く見つけ出せるといったプラスの影響が認められる一方、思考プロセスには何ら問題は認められない」との予測に同意している。

 だが一方、回答者の42%は「2020年には若者は気が散りやすく、物事を熟慮する能力に欠け、すぐに得られる満足感ばかりを求めるようになっている」との悲観的な予測に同意している。

私は今まで「ネット万能論者」とか「ネットマーケテイング」の人たちに対して批判的な意見を述べてはきましたが、また今回もご他聞にもれずそういう記事になります。

正直いって回答者の55%「2020年には若者の脳は35歳以上の世代とは違う形でネットワークと接続され、答えを素早く見つけ出せるといったプラスの影響が認められる一方、思考プロセスには何ら問題は認められない」と考えていることが私にとって驚きです。私の経験上ネットに貼りついている人間ほど実体験に乏しく、著しい想像力の低下の傾向が見て取れます。それは報告書にもありましたが、「何かを読み、それについて何時間も熟慮する能力については、全く重視されなくなるわけではないが、大半の人たちにとっては重要性が大きく低下することになるだろう」とのコメントが引用されていることかたも明らかです。

ものごと熟慮する、考える、想像するということが極端に苦手になっていく、人の情報ばかりをあてにして自分でものごとを「考えない」傾向の人間も多くなっております。
確かに情報の検索等でものすごく便利にはなり、答えを素早く見つけ出せる能力は向上したかもしれません。しかしそれは一方では情報の簡略化、「三行以上の文章を読めない」人間を大量生産させている原因にもなっています。

残念ながらこれらの状況を冷静に分析しても、私はインターネットが人間の知性に対するプラスの影響を与えているというのを正直あまり感じません。寧ろ人間の「考える力」「想像力」を著しく減退させているという点ではマイナスの影響の方が目立ちます。

まあいわゆる中川淳一郎さんのいう「バカで暇人」が日本だけでなく世界的にも大量に生産したという点。ネットに張り付いてる間「何もやってない」し、しかも「何もやってない」ことを他人に認識されてる間抜けさにも気づかないという哀れな状況しか産んでいません。

ネット草創期には情報化社会は人類の知性、頭脳によい影響を与える、といった情報が蔓延しました。

しかし残念ながらこのままいけばインターネットによって人類の知性は寧ろ後退に向う、ということになりかねません。この便利なツールを人類により有効にし続けるためには、インターネットの使い方等も含めそろそろ根本的に見直す時期に来ているような気がします。