KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

mixi早くも「改悪」を修正方向?

引き続きmixi関係の記事ですが、やはり会員の予想以上の不評が答えたのかmixiの笠原社長は一昨日に以下のようなコメントを残しています。

■「足あと」機能のリニューアルと今後について

http://pr.mixi.co.jp/2011/06/14/post-4.html

今後も皆さまからいただいている声や実際の利用の状況(データ等)を参考にさせていただきながら、以下のようなバージョンアップをする予定です。

まずアクセスカウンタ(アクセス数)については、従来のものはプロフィールや日記などの一部のサービスしかカウントされない為、mixi上でのコミュニケーションを総合的にカウントするものを新たに準備中です。

また「先週の訪問者」についても現時点の更新頻度は週一度の更新ですが、さらに最適なものに調整していきます。そして既にご案内済みですがコミュニティ経由での訪問者の表示もします。

これらをなるべく早く提供できるように努めます。
詳細が決まりましたらまたご案内させていただきます。

「足あと」はmixiならではの機能ですので、名称は変わりましたが今後もよりよいものに改善していきたいと思っています。
引き続きミクシィではより多くのユーザーの皆さまが便利にコミュニケーションしていただけるようサービスの改善に努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

と早くも新機能を修正する旨を示しましたが、従来のサービスに完全に戻すかどうかは、まだ上の記事ではわかりません。

但し注目すべきは笠原社長自ら「足あと」はmixiならではの機能ですので、と記している点。

それをわかっているのなら、なおさら今回の「改悪」は私にとって理解不能ですね。

今回の「足あと」機能消滅の背景がどのようなものかわかりませんが、よくIT系の人が自らの主張を理論武装するのに「マーケット理論」を持ち出すことが多いため、私も同様なものを持ち出させていただきますと、コアコンピタンスという言葉があります。

このコアコンピタンスとはある企業の活動分野において「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」の事を指し、ある企業の特色が他者と明確に差別化できる能力、特徴等々のことをいいます。

いわゆるIT系論客、とりわけ留学組、シリコンバレーがよくいう「facebookこそが真のSNSmixiはそうでない」、という観点にはfacebookのようなオープンなコミュニケーションこそがあるべき姿である、もっといえばオープンなコミュニケーション形式でないものは全て駄目で「遅れたものである」という基本観点があるように思います。

しかし本当にそうでしょうか?

どうも留学組、シリコンバレーといった人たちの主張を見ていると「世界中が金太郎飴のようにアメリカと均質な社会にならなければならない、それこそがグローバリズムのあるべき姿である」などと考えているとしか思えないところがあります。

実際mixiがこれだけ発展してきたのはある面「お友達」の間のクローズドなコミュニケーションが日本人の気質に合っていたからであって、それはfacebookの普及の仕方と本質的に異なるもののはずです。留学組、シリコンバレーそれがけしからん、といっているようですが、彼らは日本の市場というものをどれだけ理解した上で言っているのか正直疑問です。

それはやはり違うと思います。そのような主張は例えていれば「アメリカの手法で日本のマーケットで押し通したが成功しなかった。それは日本のマーケットが遅れているからだ」などといっているに等しいと思います。不思議にマーケテイングとかにこだわるわりには、市場調査やマーケットリサーチに対するやりかたが正直稚拙なように私には見えます。ただアメリカ風の価値観を押し付けるだけ、という風に私には見えます。だが「マーケット理論」の観点からみればそのような態度は愚の骨頂であるのはいうまでもありません。

実際amazonがなぜ日本で成功して、e-bayは撤退を余儀なくされたか、Starbucksがなぜ成功してSeattle Coffeeがなぜ撤退したか、なぜpaypalが日本で定着しないか、その原因を分析するのが「マーケット理論」であるはずです。どんなマーケットにもローカライズ的な部分があるはずだしあるのが普通のはずです。留学組、シリコンバレーの人はその分析を単に「日本が遅れている」と決め付けているように私には見えます。だとしたらそれは全くのナンセンスといわざるを得ません。実際にはローカライズがあるからグローバリズムがあるはずなのでそこを取り違えている人たちが多いように思います。

私はmixiの笠原社長は本当にマーケット戦略で勝利する基本であるコアコンピタンスである足あと機能を捨ててまでmixifacebookにしたいのか、それとも何かやむにやまれに事情があって今回の機能変更を行なったのか、説明する責任が社長としてあると思います。

一応上記のコメントから足あと機能がmixiコアコンピタンスであることは理解しているようです。であれば尚更、今回の背景について詳細な説明をすべきでしょう。

それとも社長はあくまでユーザーよりは株式市場やIT系の仲間連中の主張の方ばかり見るのでしょうか?