KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

エジプト情勢に重大な懸念を表明します

すでにtwitterでは数日前からつぶやいていますが、30年以上も政権の座にいるムバラク政権に対する民衆の抗議運動が激しさを増しています。

既に多数の死者が出ているという情報もあり抗議運動が拡大されるにつけ更なる事態が懸念されます。そんな中昨夜日本時間未明、ムバラク大統領がアルジャジーラで演説し自らを正当化し政府閣僚を全員更迭し民衆を「暴徒」と決めつけるなど火に油を注ぐ演説を行ないました。(英語です)

http://english.aljazeera.net/watch_now/

先日のチュニジアのように民衆の「自由を!!」との叫びがうまく動いてくれればいいのですが、既に軍が出動を開始していますが今の所軍が民衆に発砲したという情報は入っていません。現在のエジプトの様子です。

http://edition.cnn.com/2011/WORLD/africa/01/28/egypt.color/index.html?hpt=C1

私は「自由を!!」と叫ぶエジプト市民の支持を表明します。しかし欧米諸国は必ずしも先日のチュニジアを初めエジプトの民主化を歓迎していないようです。
http://www.almasryalyoum.com/en/news/experts-western-reactions-mid-east-unrest-belie-commitment-democratization

大雑把に翻訳しますと

アメリカ政府はこれまでアメリカと良好な関係を保ってきたチュニジアのベン・アリ前大統領が政権の座を追われることがわかるとチュニジアに対する態度を一変させた。クリントン国務長官は民衆の放棄を「暴徒」と断じ「評価しない」姿勢を明確にした。<中略>

旧宗主国のフランスはベン・アリの亡命の受け入れを拒否したものの<中略>今後の情勢を注視する姿勢を示した。

欧米諸国にとってアラブ諸国はまだ「植民地」という感覚があり、自らの思惑で「その政権が自分たちにとって都合がいいかどうか」しか考えていない。ということでしょう。アメリカの民主主義を世界に広げるなどという表向きのスローガンは実は大嘘で、民衆の自由や人権よりは単に自分たちにとって御しやすいかどうか、という尺度だけでアラブ諸国を見ていることがわかります。

欧米の人種差別的、「宗主国」的な見方は永久に変らないんでしょうか?

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