阪神大震災16年
もうそんなに時間が経ったのかという感じだ。
■阪神大震災から16年、鎮魂の朝に黙とう
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110117-OYT1T00116.htm?from=main2
関西でも神戸は私の好きな街である。京都のように街全体が文化遺産のようなところもいいが、神戸のおしゃれで洗練された街は本当に歩いているだけで楽しいものだった。もし関西に住む機会があるとすれば神戸に住みたいとも思う。(知り合いも結構多い)
しかしその神戸が16年前のあのできごとで壊滅的な被害を受けた。大都市で大震災が起きるといかに恐ろしい事態になるかを目の当たりにした。
それから翌年のちょうど今頃、仕事で関西に泊まりがけで行く機会があったので予定より早く新幹線で出発して、仕事の前に神戸の街の復興の様子をこの眼で見てみようと思った。実質焼け野原になってしまった長田地区は二年たってもまださら地が多くところどころにまだ花束が置いてあった。その度に合掌した。
神戸一の繁華街の三宮にもまだ大震災の爪あとが生々しく残っていた。5000人以上の命を奪った大震災の凄まじさを一年後とはいえ実感したものだった。
日本は世界有数の地震国である。そのため防災意識は他の国より強いはずだった。しかしもう覚えている人はいないと思うが阪神大震災が起きるまではなぜか「関西では大きな地震は起きない」などという何の根拠もない噂があった。誰が言ったのか知らないが、そういう意識が被害を拡大した面もあったのではないか、とすら思う。
日本に住んでいる限り大地震に遭遇する危険はいつでもあるのだ。それを忘れないためにも阪神大震災の記憶はいつまでもとどめておくべきである。