KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

海保ビデオ流出と警視庁テロ情報流出ーあまりにも御粗末な情報管理

■強まる「故意」、事件化視野=APEC直前打撃狙う?−テロ情報流出1週間・警視庁
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110600046

尖閣ビデオ管理状況を調査=菅首相「流出に危機感」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010110500767&j1

この2件、一見無関係に見えるが機密情報の漏洩、流出という点では同じであり、機密情報のコンプライアンス意識という点では本当に御粗末といわざるを得ない。はっきりいって世界中のわらいものである。
今回の尖閣ビデオ流出を「人権保護法案」の隠れ蓑などと考える向きがあるが政府のこのあわてぶりをみてもあまりにもうがった見方であるといっていい。「人権保護法案」には問題がなくはないので、それは別の機会に論じるが、これは例によってネットウヨ君たちのから騒ぎである。

いずれもひとたびネットに流出してしまえばもう収拾がつかない。流出を止めるのはほぼ不可能である。ネットというのは情報がひとたび流れればもはやどうしようもなく広がってしまうため、だからこそこういった機密情報の管理とそのコンプライアンス意識の徹底はこういう政府関係は勿論、一般の企業活動でも極めて重要だといわなければならない。

私は仕事でE-learningのコンテンツの制作も行なっているが殆どが海外の企業の日本語コンテンツの制作であり、それによって感じるのは海外企業のコンプライアンス意識の高さである。実際企業が健全に企業活動を行なうためにはそこまで徹底しないと、企業にとっては命取りになる。アメリカを始めとする海外企業のコンプライアンス意識はそこまで定着している。

一方で日本はまだまだそういったコンプライアンス意識はかけ声だけで全く定着していない。そして誰が漏洩したにせよ官僚かシステム管理に極めて近い人間がやったのは間違いないから、いかに日本は情報管理のコンプライアンス意識が欧米に比べていかに遅れているかということを今回の事実は如実に表している。はっきりいって世界中のわらいものだろう。

実際日本のネットでは機密情報を含むどんな情報でも自由にネットで行き来すべきだ、などという雰囲気があるし、いわゆるIT関係の論客でもコンプライアンスイノベーションの障害になる」などといいかねない人間も多い。いわゆる「ネット教信者」やネットに貼り付いているニート、フリーターなどはそういった考えの熱烈な支持者であることは良く知られているところである。

テロ情報にせよ機密情報にせよ一部の人間しかアクセスできないシステムになっているはずで、しかもこれがネットにつながっていてファイル交換ソフトが入っているPCへの移行は厳重に制限されているはずである。つまり意図的でない限りこういうことは絶対に起きないのだ。どんなに堅固なファイアーウオールを装備してもそれを管理する人間のセキュリテイ意識が低ければ何にもならない。どんな頑丈な城を守っても中に手引きする人間がいれば簡単に城がおちるのと同じである。運営するのは結局人間なのだから

また今回の上記2点の情報流出のタイミングを考えるとあきらかに政治的な意図を感じる。あきらかにAPECつぶしを狙っているとしか思えないし、殆どサイバーテロといってもいい。官僚組織に反民主党勢力が多いのは今さらわかりきったことではあるが、起きたタイミングを考えると上記2つの事件は一見無関係にみえるが裏でつながっている可能性が高いと思う。

今回の実行犯はたぶん相当たくみにいくつかのサーバーを経由して解明しにくくしている手を打っているだろう。今回のタイミングそして上記2つの事件がつながっているとしたら、背後に相当大きな組織が動いている可能性もある。

いずれにせよこの国の情報管理に関するシステムは世界中から信用を失ったのは間違いない。