船中八策ー龍馬伝
さて、今日は音楽業界に関する勉強会や映像制作会社関係の集まりとかに顔を出していたんですがやはり、龍馬伝の「船中八策」−これは見ないわけには行きませんのでBSでしたが、何とかオンエアの時間に間に合いました。
この「船中八策」についてはドラマを見た人は既にご存じでしょうが、内容は簡単にいいますと
1.大政奉還
2.議会を作る
3.官位を廃止し、身分差をなくすこと
4.不平等条約の改正
5.憲法の制定
6.海軍の増強
7.御親兵の設置
8.金銀の交換レートの変更
等、当時としては画期的な内容のものでした。
尚、この「船中八策」の原本が存在しないことから、これが坂本龍馬のオリジナルかどうか疑問視する説もありますが、何にせよこれと同じ内容の具申書が坂本龍馬から後藤象二郎、そして山内容堂と移っていることから、まあその辺りはここではあまり触れないことにしましょう。
いずれにせよこの後『新政府綱領八策』という文書が坂本龍馬の直筆で存在していることから、仮にこの「船中八策」自体が龍馬のオリジナルでなかったとしても、この当時の日本を先取りする画期的な考え方を推進した、という面では評価できるのではないでしょうか?
いずれにせよ私はこの「船中八策」を推進したことは龍馬が行なった薩長同盟以上に坂本龍馬の重要な功績だったと考えています。坂本龍馬は一歩も二歩も時代の先を見ていたわけです。結果としてはそのために暗殺されてしまったのですが...
実はこの「船中八策」を元にした『新政府綱領八策』にはいわくつきの部分があります。一部の歴史家はこれが龍馬暗殺に関係していたのでは、という説も唱えている人もいるくらいです。
その部分とは
『新政府綱領八策』の最後の部分です。
右預メ二三ノ明眼士ト議定シ諸侯会盟ノ日ヲ待ッテ云々
○○○自ラ盟主ト為リ此ヲ以テ朝廷ニ奉リ始テ天下万民ニ公布云云強抗非礼公儀ニ違フ者ハ断然征討ス権門貴族モ貸借スルコトナシ慶応丁卯十一月 坂本直柔
つまり諸侯を集めた会議で○○○を指導者としてこの八策を断行すべし、と書いてありこのリーダーとなるべく人物の名前をあえて伏せている点です。
これは一体誰なのか。非常に想像力と好奇心をかき立てられます。
まあいろんな見かたがあるでしょうが、わざわざ隠さなければならなかったことを考えますと薩摩、長州、土佐の関係者ではないと思われますね。木戸や西郷ならわざわざ隠す必要はないですから....私はもしかして徳川慶喜が○○○なんじゃないか、と想像しますが皆さんはどうでしょうか?