KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

龍馬伝の低視聴率について

しばらく中国関係の記事が続いていましたが久々龍馬伝の記事です。(笑)

6月27日の放送以来低視聴率にあえいでいますが、第四十回は先週より僅かにあがって14.3%だそうです。残念ですがこのままいけば歴代の大河ドラマでは最低の平均視聴率に終わりそうです。

個人的にはここ数回の龍馬伝はとても楽しめています。見所がかなりありましたし、役者さんたちの演技も白熱しています。香川照之の弥太郎は「うるさい」という人もいますが、非常にコミカルでなおかつ迫力があり抜群の存在感を出しています。こういう演技ができる人は香川さん以外いないでしょう。香川さんは海外の映画監督からも一目置かれるほどの演技力の持ち主で既に海外からの出演オファーもあるようです。

 そして今回一番見直したのは蒼井優のお元ですね。香川扮する弥太郎に何ら遜色ない演技をしています。先週、今週のこの2人のやりとりは見事でしたね。
  昨日の「清風亭の対決」は宿敵だった後藤象二郎坂本龍馬の会談、実はこの龍馬伝「悪役」的に描かれていた後藤が今後どう描かれるか見ものでした。龍馬と象二郎の駆け引きはかなり見ものでしたね。後藤象二郎を演じる青木宗高も存在感ありますね。始めは姑息な小心者のように描かれていた後藤が狡猾な、しかし損得を冷静に考え大局のためには個人的怨恨をも捨てる大人物に成長していた様が描かれていました。意外に違和感がありませんでしたね。青木宗高は名悪役俳優として今後出てくるでしょうね。
  それにしてももう1人の「悪役」慶喜、いきなり将軍になったとはいえあの「眉のない」慶喜はやっぱり変だなあ。先週からのキーワードである「大政奉還」を実施するのは彼なんですけどね。

  さてネットの中で龍馬伝について目立つのは「史実と違う」という批判、それも見ているとかなり細かい部分での史実の違いを重箱の隅をつつく感じで指摘する議論が多いように見えます。まあこの点についてはこのブログでも何回も取り上げましたが、歴史ドラマは「歴史のシミュレーション」ではなく、あくまで歴史を題材にしているとはいえ「フィクション」なわけです。何度もいいますがここを取り違えている人が多すぎる気がしますね。

  勿論「フィクション」といっても何をしてもいいというわけではないですが歴史の根本的な部分(今回のように後藤が亀山社中土佐藩に招聘し海援隊になるという部分ーこれを歴史の根本的な部分と私は呼んでいます)が崩れない限りは問題ないと考えます。問題はそれがドラマとしてフィクションとしてみていて面白いか、楽しめるか、という点がはるかに重要です。

 先週の「馬関の奇跡」で軍艦の砲弾が飛び交う間に高杉晋作が三味線片手に殺陣も演じるのを「史実」だなどと思う人はいないでしょう。(笑) しかし演出としては実に小憎らしいやりかたでこれだけで伊勢谷友介は大スターの仲間入りを果たしたといっていいと思います。これを「史実と違う」などと騒ぐのは実に野暮で、ドラマの見方を知らない人といわざるを得ません。昨日の清風亭での土佐藩上士と亀山社中の一触即発の状況も史実ではないかもしれませんが、演出としては「アリ」だと思います。

 とにかく龍馬伝もあと8回(でしたっけ?)ですが余命僅か10ヶ月がこんなに長く描かれる歴史上の人物も珍しいでしょう。昨年の某大河ドラマのように余計な部分のみがだらだらと長くて歴史的事実があまりにもあっさりとしか描かれないドラマより遥かに見る価値はあると思いますけどね。去年のあのひどいドラマと比べてもこんなにも視聴率が低いというのは私には不可解ですね。特に龍馬伝の裏番組はもっとひどく見るに耐えないものばかりなのに...

(地上波のバラエテイ番組ははっきりいって愚民製造機といっていいと思います)

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