KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

龍馬伝ー嘘ついたら本当に針千本飲ましますからね!!

龍馬伝、今回は前回と違って脚本が良くできてますね。出てくる登場人物にも感情移入しやすい。

まず生瀬勝久吉田松陰はよかった。
あれだけアブナイくらい純粋な気持ちで夢を語ったらそりゃあ龍馬だけでなく、若者に対するインパクトはものすごいものになるでしょうね。(実際この時龍馬が本当に松蔭にあったかどうかは知りませんが..)
実は松蔭がアメリカの軍艦に乗ったのは本当はペリー暗殺のため、という説もあるんですが私には「異国の文明を見たい!!」という気持ちの方が何となく自然のような気がします。

あの情熱で高杉晋作久坂玄瑞伊藤俊輔(博文)、井上聞多(馨)、山縣狂介(有朋)たちに強烈な影響を与え、明治維新の精神的支柱になったというのは理解できます。惜しむらくは松下村塾の三秀と呼ばれた高杉を始めとする3人で生きて明治維新を向かえた人間がいなかったのが残念ですが....

そして今日のタイトルの言葉、千葉道場の次女の佐那の言葉、先日龍馬の恋人があんなに多かったかという話をしましたが、千葉佐那と許婚になっていたのはどうやら本当らしいです。実際祝言をあげたかどうかは不明ですが、本人は坂本龍馬の妻という認識でいたようです。龍馬の死を知った後も彼を想い続け一生を独身で過ごしたようで、今日の「嘘ついたら本当に針千本のませますからね!!」(注:龍馬が土佐に帰る時にすぐにまた江戸の千葉道場に帰るという約束を佐那とかわすシーン)という切ない気持ちはこの後の千葉佐那の運命を暗示するかのようです。

司馬遼太郎の作品などによると、千葉佐那坂本龍馬に想いを告げた時、坂本龍馬は自分の紋付の片袖を破り、形見として渡したと描かれていますが(「竜馬が行く」より)。これに関しては紋付の袖についても諸説があり、龍馬が千葉家に婚約の証として渡したとする説もあるんですが、いずれにせよ千葉佐那がこの袖を形見として持っていたことは間違いないようです。

あと「土佐勤皇党」を立ち上げる武市半平太吉田東洋の確執のきっかけも今日提示されましたね。悲劇のきっかけがここにあります。これが尊皇攘夷運動の始まりですが、彼らが外国を知らないという点は勿論ありますが結局は武士階級の中の階級間闘争(上士、下士)が背景にあったことがよくわかります。薩摩藩の西郷や大久保も松下村塾の高杉や久坂も最初は攘夷運動から始まりましたからね。結局下級武士の反乱の1つの形という一面もあったようです。

やはり大河ドラマは歴史考証、背景をきちんと組んだ上で人物を魅力的に描く部分がないとつまらないですね。ただ、イケ面がうそ臭い演技をするだけのドラマは本当に興ざめです。