株価大幅下落と「バブル」
さて、今週は業務に忙殺されていましたが、ここ数日株式市場は大変なことになっていたようです。
■東証:暴落1000円安 一時8000円割れ目前
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081010k0000e020009000c.html
原因は勿論アメリカの金融不安ですが、それにつられて円も一ドル100円を割り込む等景気の状況は本当に深刻なようです。株価は景気のバロメータですし、円高は大企業に打撃を与えます。
ちなみにうちの会社は最近シンガポールの某コンテンツ制作会社と取引していますが、決済がアメリカドルなので、円高は打撃です。最近うちの会社の売り上げの大きな部分を占め始めていますのでこの状況は深刻な思いでみつめています。正直いって為替手数料(あの為替手数料の高さって何とかならないんでしょうか?)を考えると一ドル=103円を切ると苦しくなりますね。
これは原因が原因ですが、アメリカは大統領選のさなかでもあり根本的な対策がすぐに出るとは思えません。やはり新自由主義ーネオコンの経済政策という流れは
所詮はただのバブルに過ぎなかった
ということをこの現象は証明しているんでしょう。認めたくない人はいるかもしれませんがこれは事実です。先日もその日本の新自由主義の申し子というべき竹中平蔵がテレビ番組のコメンテーターとしてまだ(!!)したり顔で出演し、「何の対策もするべきでない」といった内容の発言をえらそうに無責任にしていましたが、いい加減こういう人間をマスメデイアから追い出せないものかな、と思いますね。まだ竹中平蔵を出すことによって「視聴率」が得られるんでしょうか? だとしたらまだ新自由主義の甘い幻想、夢に取り付かれている人間(いわゆるB層)がまだこの時点でも社会に相当数いるということになってしまいますが...
ついでにいえばこの竹中氏は「インサイダー取引」と「脱税」の両方の疑惑があるんですがなぜかこれを追及しようという動きをマスメデイアは全くしようとしていないのが実に不思議です。誰かに裏でストップをかけられているんでは、と勘繰りたくもなります。
それにしても私は株をあまりやらないんでよくわからないんですが、
歴史上振り返ってもバブルがはじけなかったことは一度もない
にも関らず人類ってどうしてこうも同じ過ちを繰り返すんでしょうか?
日本もバブルを起しその後始末に十年かかり、いわゆる「失われた十年」という時代を迎えました。今度のアメリカはたぶんそれを上回るでしょう。 となるとこの金融不安、ちょっとやそっとで治まるとは思えません。
さらにこれで一部のアナリストが唱えるように「中国バブル」が崩壊してしまったら...
いや、これどうも冗談抜きに可能性は高いようです。
とにかく世界恐慌に近い状態です。音楽業界の現状等も含め、これからの私たちの生活、ますます余談を許さない状況になるかもしれません。