KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

無期懲役は本来「終身刑」の意味である。

保岡法相:「終身刑は日本文化になじまぬ」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080803k0000m040029000c.html

以前も述べたが、まず、一般的に「無期懲役」というものが誤解されている。最初に言っておくが光市母子殺人事件の裁判で無期懲役なら7年や10年で出られるなんていう情報が流れたが全くのデマである。実際には十年で出る無期懲役者など殆どいない、それどころか1990年以降は皆無といってよい。

嘘だと思うのならこちらを見てください。かなり信頼できるデータです。

無期懲役刑仮釈放者の在所期間(1990年〜)

http://www.geocities.jp/y_20_06/parole2.html


実際には40-50年超えてもまだ出所できない人間が少なくないことがわかる。

そもそも「無期懲役刑」という刑罰そのものの性格は、刑の終期の無い、一生の期間にわたる自由刑というものであり、一般に誤解されているような単に刑期の上限を決めていない絶対的不定期の刑罰(不確定刑期)という意味ではない。但し「仮釈放」の項目があり、「無期刑については10年の経過により仮釈放を許すことができる」とある。

但しこれはあくまで10年の経過により仮釈放が可能、といっているだけで全ての無期懲役の囚人が十年で出られるという意味ではない。ここを誤解している人がかなりいるようだ。

それに「仮釈放」とはいっても完全に自由な身ではない。死ぬまで保護観察を行わねばならない。出所してちょっとでも法を犯したらまた刑務所へ逆戻りだ。

詳しくは当ブログ記事を参照されたし
■死刑に関する議論と無期懲役の誤解についてふれ
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20080618

マスコミの無責任な報道でかなり誤解されたイメージがつきまとった「無期懲役」だが、できれば表面的な報道を鵜呑みにするのではなく、自分できちんと調べてから論評しましょう。マスコミという権力の情報操作は情報化社会に生きる我々にとって時には暴力となる場合がある。自分を守る意味でもメデイアリテラシーを持つように心がけましょう。