KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

自暴自棄ー自分を受け入れない社会への憎悪と人生に絶望

また起きてしまった。今度は都会のど真ん中

秋葉原通り魔6人死亡12人けが
http://mainichi.jp/select/today/news/20080609k0000m040013000c.html

記憶に新しい茨城の荒川沖駅での通り魔事件
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20080323

さらにもうだいぶ前だが同じ都会の雑踏で十年前に起きた池袋通り魔殺人事件(犯人は死刑確定)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/ikebukuro.htm

今回の事件の犯人像はまだ断片的にしか伝えられていないが、出てきている情報を見るとこれらの事件に共通するのは

1.無差別殺人(誰でもよかった)
2.犯人は自分を受け入れない社会への憎悪、人生に絶望

「通り魔」ーこれも日本独特の犯罪である。英語に正確なニュアンスを表現した言葉はない。つまりこれは日本社会の現在の体質に関係していると見たほうがいいのだが、なぜこのような事件が後を絶たないのかについて、社会背景を調査したり対策を考えたり等の動きが驚くほどない。今まで事件が起きたあと、共通するのは犯人像に拒否反応を示しただ「臭いもの」にフタをするだけである。今回もおそらくそうなるだろう。

勿論犯人は自分の中に自分勝手な妄想をふくらませている面は確かにあるが、それを差し引いてもなぜこういう人間が後を絶たないのか、今日本社会でこういう人間が次から次へと出てきてしまうのはなぜなのか、それを真剣に考えないと、まだまだこういう事件は起きるだろう。日常的に生活してこういう現場に出くわす可能性は小さくない。

これらの犯人を擁護するつもりは勿論ないが、今の日本社会に共通するのは
1.社会があまりにシステマテイックになり、将来への展望がしにくい社会
2.精神的に病んでいる、心のケアが必要な人に対して支援する体制が全くといっていいほどない。
3.一度脱落者、失敗者になると再チャレンジする機会が殆どない。

この3つが要因だろう。潜在的に今日の事件と同じようなことをする人間はまだ多数いると思われる。下手すりゃこの事件を模倣する人間も出てくる可能性がある。日本社会として根本的な対応を考えないとまだまだ犠牲者が出るだろう。

こういう事件が起きるたびに書くが、今日の犯人ーまだ詳しい情報は着ていないがーを「特殊な奴」と考えていたとしたら問題の本質を見誤る。 あなたも今後の状況によっては同じことをする可能性があるのだ