KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

ホームページと日本人

先日お知らせした会社のホームページをまた前面リニューアルする件について「ユーザーがキーワードに関してよりパーソナルなスタンスを取るようになり」、「選択の幅や余地が多い」ページの方がよいホームページという考え方は誤りだという内容のことを書きました。しかしこの表現は厳密には正しくありませんでした。実はこの点については欧米と日本でかなり事情が異なり、欧米のHPは現在でもまだ「選択の幅や余地が多い」作り方がよいとされており、どうも日本に限ってはそれは正しくない、というのがとあるウエブコンサルタントの分析結果のようです。

つまり日本のユーザーは「検索したい事柄」以外は興味がないことが多く、トップページ等ですぐにそれが「はっきりと」見えるところにないとすぐに他のページに飛んでいってしまう。

またクリックする場所があまりにたくさんあると、どれをクリックしてよいのかわからなくなり、軽いパニックに陥るというのです。

最初は本当かな? と思いました。それでアクセス解析等で分析してみたのですが何とそれを裏付けるアクセス解析結果が出てしまいました。

実は私の会社のホームページSEO対策のおかげで"CD製作"もしくは"CD制作"とググるといずれもベストスリーに入ります。(前者はトップにきます)ところがそのキーワードでうちの会社のトップページにアクセスした人の動きを見ると、何と肝心のCDプレスや「オリジナルCD製作」のページは見ないで「ナレーション録音」とか「CM制作」とか全然関係ないページを見ていることがわかりました。理由は「録音」や「音楽制作」関係のページが正面の左側、つまり一番見えるところにそれがあるからですが、CD制作のページはそのすぐ下で「見つからない」ということはありえないはずです。にも関わらず「CD制作(あるいはCD製作)」とアクセスしてきた人で実際にうちのCDプレスやCD製作関係のページまでアクセスしてきた人は調べたところ何と半分以下だったことがわかりました。

ウエブコンサルタントの話だと、結局トップページのクリック可能な選択肢がたくさんあることで訪問者が「どこをクリックしてよいのか」がわからなくなり、パニック状態で結局肝心な情報を見ずに他のページに飛んでしまった。ということらしいです。しかし私のホームページをみてもらえばわかりますがいずれの各ページのリンクも文字は決して小さくないと思いますので「読めない」というのはありえないはずです。

にも関わらず「どこをクリックしてよいのかわからなくなる」なんて「お前ら文盲かー字が読めないのか」といいたくもなりましたが、要は多くの日本人は「多くの選択肢の中から自分の意思で選ぶ」というシチュエーションに慣れていないのが原因のようです。

つまり検索に対する考え方は欧米人と日本で大きく違うようです。わかりやすく書くと次のようになります。

欧米人ー情報を自分で捜す、自分が欲しい情報を見つかるまで捜す

日本人ー自分の欲しい情報を「与えてくれる」ところを捜す

この両者には決定的な違いがあります。つまり「情報に対して受身的」になることが日本人の場合習慣となっており、自分の情報をすぐに「与えてくれる」所しか興味を示さない人が多いのです。

情報に対するこういう態度は本来のインターネットの使い方、ありかたではないのですが、結局日本人の情報に対するリテラシーが低いことをこの現象は図らずも証明してしまっているようです。だからマスコミのいうことも何でも鵜呑みにしてしまうし、簡単に煽られたり世論操作されてしまう。先進国の中で最もメデイアリテラシーが低いといわれる所以です。

とはいえ、そんなに突っ張っても仕方がない。日本の市場を相手にする以上、そういう傾向に対応していくしかありません。というわけでホームページの作り方を根本から考え直します。

というわけでこれから構想を練り直します。