KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

日本が危ない1ー戦前の体制に戻そうとする時代錯誤の安部政権の暴走

今年もあと残すところ数日
今年ほど来年の日本を憂う年末はなかったかもしれない...
来年の日本がどうなってしまうのか、正直私はものすごく不安だ

だが不安の原因は3つある。政治、マスコミ、そして日本国民自身だ。
今日から3回に分けてそれについて書きたい

記憶に新しい安部政権の特定秘密保護法強行採決に次ぐ強行採決 あれだけ世論の強い反対の声にも関わらずそれを全く無視。この「平成の治安維持法と呼ばれる天下の悪法は何が何でも廃止しなければならない。施行されれば間違いなく日本は恐怖社会になる。そして今共謀罪の改悪に政府与党は着手している。これはNSCと今回の秘密保護法と3点セットになっているものでこれが今回同様、強行採決に次ぐ強行採決にて成立すれば

1.秘密警察化した公安
2.国民の徹底した監視社会、警察国家の完成
3.政府の批判、デモでの気勢だけで逮捕

が当たり前の社会になってしまう。そして残念ながら今やブレーキ役どころかアクセル役に回った公明党を含め「数の暴力」で暴走を続けていくものと思われる

安倍晋三首相は度々「戦後のレジーム(体制)を見直す」と繰り返し述べている、これが何を意味するかは明らかである。

まず自民党憲法改正草案
https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/116666.html
これがいかにひどい内容かはこちらのページを参照されたい。
日本国憲法改悪草案 日本の未来にふさわしくない 憲法改悪阻止を今こそ
http://www.geocities.jp/le_grand_concierge2/_geo_contents_/JaakuAmerika2/Jiminkenpo2012.htm

ひとことでいえば日本国憲法の自由と基本的人権の否定
明治憲法の完全復活が目標 である。

そして現在政府与党が現在改悪を検討している共謀罪 これが完成すると下の図式が完成する

戦前の治安維持法特定秘密保護法NSC法+共謀罪

すでにこれは海外のインテリ層はお見通しである。
ニューヨークタイムズの記事
・Japan’s Dangerous Anachronism(日本の危険な時代錯誤政策)
http://www.nytimes.com/2013/12/16/opinion/japans-dangerous-anachronism.html?ref=shinzoabe&_r=1&

これを大げさとまだ考える人は安倍首相の行動をよく見ていない証拠だ。あれだけ強い声の世論を無視し、そして昨日は靖国参拝を強行した。

別記事にしるすが靖国参拝はその辺の神社に参拝するのとは違う。
知らない人も多いだろうがそもそも靖国神道の神社ですらない、そして戦没者の慰霊」「戦争犠牲者を悼むための場所」の場所と勘違いする人が多いが実はそれは間違いである なぜならひとことでいって靖国神社国家主義軍国主義の聖地のような場所でありここに参拝するのは「国の平和を願うために」というよりは、国民に対して「国(天皇)のために死んでくれ」というメッセージを発信することに他ならない。

安倍が靖国参拝にこだわったのは、安倍晋三自身が本質的に国家主義者、ファシストであるためである。

そしてそのファシスト政治家をアベノミクスなどというまやかしの経済政策で国民の半数が支持している。そしてこれだけ暴走可能な状況を安部に提供したのは他ならぬ日本国民自身である。

しかしこれだけはいっておきたい。

上記の3点セットが成立し施行されたら、

政府の政策を批判しただけで意味不明な理由である日突然公安に連行ー逮捕されてしまう...
日本がそんな社会になってしまう時代がもうすぐそこまでに来ている、ということ

嘘ではない、そして決して大げさなことではない

既に公安はこの3点セットが施行されることを前提に事前に「好ましからざる人物」に関する情報を新たに収集している、という情報もある。
このブログなど相当前から徹底的に安倍批判をしているので、もしかしたらもうすでに公安に目をつけられているかもしれない。

安部政権はこれからさらに暴走のスピードを上げる可能性が高い。

それを止められるかどうかは国民次第

日本の警察国家の社会にしないためにはどうするか
真剣に考えなければならない時だ。

最後にこの記事を見てほしい

「国民を戦争に引きずり込むのは簡単だ。外国に攻撃されつつあるといえばいい。それでも戦争に反対するものを愛国心がないと批判すればいい


これってまさに今の日本の雰囲気と全く同じではないだろうか?

よく考えてほしい
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靖国神社は神社でも神道の神社ではないし、「戦没者の慰霊」の場所ではない

昨日の安倍首相の参拝を「普通の神社に参拝」とか「戦没者の慰霊」で何が悪いの? といった勘違いしている人が多いようなので、それは間違いだとだけ書いておきましょう。

そもそも靖国神社って神道ですらないことをご存じですか? 
この神社は戦前の国家主義軍国主義と密接な関係がある神社その辺の街の神社に参拝するのとは全く違います。

札幌琴似工業高校の社会科教諭、 川原茂雄さんのわかりやすい説明がありますのでこちらをご覧ください

靖国神社はいわゆる普通の「神社神道」の神社ではなく、伊勢神宮を頂点とする神社本庁の組織にも属していません。もともとは明治2年に、戊辰戦争の戦死者を祀るために創設された「東京招魂社」が、明治12年に靖国神社と改称されたもので、近代以降に成立したという意味では、新興宗教」のひとつと言えるものです。この神社を、「戦争犠牲者を悼むための場所」と勘違いしている人も多いようですが、そうではありません。正しくは天皇を守るために戦死した軍人を、神として祀る」ことが、この神社の目的なのです。

ふつうの神社が、アマテラスオオミカミとか、オオクニヌシノミコトというような、日本古来のカミを祀るのに対して、もともと人であった軍人の戦死者を、カミとして祀るという、宗教としても神道としても、きわめて異例なものなのです。それも、たんに軍人の戦死者ではなく、あくまでも天皇を守るために戦って死んだ軍人」というのが、カミとして祀られる大前提となっているのです。したがって、「国を守るために戦って死んだ方々」を悼むという言い方は正確ではないのです。

では、なんのためにこのような特殊な宗教(神道)が作られたのでしょうか?それは、徴兵制によって軍人となった者に、積極的に「国のため(正確には天皇のため)に命を捧げて戦わせるため」なのです。江戸時代までは、「殿様のために命を捧げて戦う」という考え方だったわけですが、明治になってからは徴兵制によって国民(成人男子)が軍人として徴用され、「国(天皇)のために戦って」もらわなければならなくなりました。そこで明治政府は、この靖国神社を利用して、「国(天皇)のために命を捧げて戦死」したならば、必ずや「カミ」となって、この靖国神社に祀られ、天皇や首相をはじめとする国家の権力者が、頭を下げて参拝してくれるはずだ、だから安心して、しっかりと戦って死んでくれという、国家的な「しくみ」を創ったのでした。

したがって、靖国神社は、「兵士の士気を高め、国家による戦争を推進すること」が目的の神社なのであり、国家の権力者が、その神社に参拝するということは、「国の平和を願うために」というよりは、国民に対して「国(天皇)のために死んでくれ」というメッセージを発信することになるのです。

ですから安部首相が昨日靖国神社に参拝するのは本質的に国家主義軍国主義を礼賛する意思を表明しているのと同じなのです。

繰り返しますが靖国神社を参拝するのは、「戦争犠牲者を悼むため」の行為ではありません。そして決して「戦没者の慰霊」ではありません。政治家がそういう表明をしていてもそれはあくまで建前、というか嘘といってもいいです

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