KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

日本中のフリーランス、零細業者を廃業危機に追い込む消費税軽減税率導入に伴うインボイス制度ー廃止への署名サイト付

日曜日の参院選自民党に関してはとても勝ったとはいえない状況なのだが、公明党自民党の連立政権で「勝った」と自称して「消費税は信任された」と主張している。

実はその消費税10%増税公明党がいいだした「軽減税率」導入に伴いとんでもない制度が導入されようとしている

インボイス制度だ。

インボイスとは「請求書」のことなのだがこれは受注者が発注者に送る消費税に関する「請求書」に当たるがこれにとんでもないカラクリが潜んでいた

keiriplus.jpこの制度傍からみると非常にわかり辛い。

要するに軽減税率は主に食料品、生活必需品のみ8%に据え置くという制度だがそのため事業者の扱う商品について品目別に税務署に報告しやすいように税務報告用に保存される。非常に煩雑に手間のかかる作業になる

それに伴い2つ大きな問題が生じる

1.業種に関係なく全ての業者が対象となる

2.消費税の請求は「消費税の課税業者のみ認められる」、つまり「免税業者」は消費税を発注先に請求することができない

つまり平たくいうと実質的に全ての業者を強制的に「消費税の課税業者」にせざるを得なってしまう

詳しくはこれ

www.zenshoren.or.jp

本来は食料品、生活必需品のみを対象とした軽減税率なのにインボイス提出を業種に関係なく事実上全ての中小企業、フリーランスに義務付けている点

インボイス制度の中では大手企業の「消費税課税業者」は下請けの「課税業者」しか取引ができなくなるため、つまり大手と取引するには1000万円以下の「免税業者」も「課税業者」にならざるを得なくなります。これは特にフリーランスで仕事している人間には大きな痛手となる。基本フリーランスで大手会社(当然課税業者)と取引がない人間など殆どないがかれらはブラックな環境で仕事をしている人が多い。この人たちにはさらに追い打ちをかけるような重い税制度になる

これ冗談抜きにこのまま導入されたら大変なことにないとる。大混乱必至の制度だ。何よりも殆どのフリーランス、そして中小零細企業にとっては廃業の危機をもたらすものだ。

弱者配慮に名を借りた弱者つぶしの制度である。

つまり

この制度の最大の問題点は

1.なぜ軽減税率対象外の事業者までこの制度の影響を受けないといけないのか?

2.事実上消費税の「免税業者」を無くすことが真の目的ではないのか?

と思われる点

これは殆どの零細企業、フリーランスを廃業に追い込み、日本経済を地盤沈下→沈没させる可能性を秘めている

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これがこのまま実施されたら大変なことになる、

実施は2023年10月だからまだ4年ある。

この制度は止めないといけません。このまま導入すれば日本の産業が大混乱必至だ。廃業に追い込まれる業者も多数発生するだろう。日本の産業が壊滅状態になるのは目にみえている。

是非制度凍結への署名にご協力ください。ということで署名運動を開始しました。

よろしければご署名いただけるとありがたいです。

www.change.org

史上二番目の低投票率の「A級戦犯」で選挙前に選挙報道を殆どしなかったマスコミが失ったものー視聴者の回復しがたい信頼

また政治関係の記事かといわれそうだが、今回の参議院選挙はいろんな意味で異例なのだ。結果は自民党が10議席減らしたものの自民公明与党で改選過半数を超えた。しかし改憲勢力の2/3は維持できなかった。

だが問題はそういうことではない。今までにない大きな点で異例だ

1.マスコミが完全黙殺した「れいわ新選組」が2議席獲得した

  これはグッドニュース、これに関しては後程別記事で書くことにする。問題は次からだ

2.史上二番目に低い48.8%という投票率

そして

3.投票日前にNHKの「政見放送」以外に投票前の各党の情報を殆ど伝えていなかったこと

 この3番目が殆ど投票率にも影響したし大半の国民がどういう候補がいてどういう人に投票していいのか、情報が選挙当日まで殆ど開示されないで終わってしまったのだ。普通選挙前には各党の特集や政策についてテレビ番組、ニュース番組で特集するのが普通だが今回はニュース番組が、ジャニーズや吉本とかの芸能ニュースかそして民放でこれでもか、とオンエアされる自民党のCMばかりが流れたのだ。

だから選挙に行かない人が国民の半分超、選挙に行かなかった人の言い分

www.asahi.comこの記事を読んで思うのはやはり今回の投票率A級戦犯は他ならぬマスコミだといわざるを得ない。

 

「票を入れても変わらない」と冷めた表情。政治が庶民の生活から離れていると感じ、年金もあきらめている。「自分の未来は自分で守る」(大阪府 女性 47歳)

無職男性(66)は「時期が来たから選挙をしたというだけで、何のための選挙か分からなかった」。障害者や生活困窮者など社会的弱者を支える視点が政治に欠けていると思う。「憲法改正などより、もっと低い目線を持ってほしい」

鎌倉市 男性66歳)

 

これマスコミが山本太郎やれいわ新選組についてきちんと報道さえしていればこんな声は出てこないはずだ。まさにマスコミの忖度が原因

また選挙前に各党の政策の違いを番組で政見放送以外は殆ど異常といっていいほど少なかった点はマスコミの怠慢か、投票率を下げるための意図的な忖度と解釈されても仕方ない

政権に不満はあるものの、野党に投票する気も起きなかった。「批判ばかりで具体的な政策が見えない」

マスコミが「野党=反対ばかり」というステレオタイプのイおメージを作り上げた結果がこれ。実際野党が対案を出してもその内容をマスコミは殆ど伝えない。「野党=反対ばかり」というイメージを必死に作り上げようとしているのがマスコミ。実際には法案の8割は野党も賛成しているのが多い。

そして何よりも以下の記事で反論できるマスコミ関係者はどれだけいるだろうか?

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「その情報」投票前に欲しかった

全くこの大学生のいう通り
今回の選挙前のマスコミの報道は怠慢か、意図的に「報道しない権利」を行使したか、いずれにせよマスコミ、マスメディアは誹りを免れない。

反論できるマスコミ関係者いる?

安倍政権による忖度強要なのか、それとも地上波トップと安部政権が最初から共謀していたのか、わからないがいずれにせよ安倍政権による明らかなマスコミの忖度が始まって以来、地上波のマスコミはかけがいのないものを失った、という認識があるのだろうか?

それは 心ある視聴者の信頼である

安倍政権になって日本のマスコミがいかに圧力に脆く、政権に簡単に膝を屈する存在なのかが明らかになった。心ある人はみんな今のマスコミに愛想をつかしている。

山本太郎が大勢の報道陣に向かって強烈な批判を展開した。常々私が思っていることを云ってくれた

blog.livedoor.jp報道陣の中で誰一人反論できなかったらしい。

私の正直な気持ちはが「ざまあみろ、少しは記者らしい仕事しろ」といいたいが

たぶん今のマスコミ関係者にいっても無駄だろうな

安倍政権は焦りだした?「参院選勝った」という必死の印象操作と改憲2/3切ってから改憲へのアクセル 安倍政権と御用マスコミの印象操作攻勢に注意!!

参院選は先日も書いたように史上二番目の低投票率ながら

(1) 改憲勢力の3分の2割れ

(2) れいわ新選組の「政党要件

という最低限度の目的は達成した。

参院選後、マスメデイアを中心に「与党圧勝!」とかいう情報が氾濫したが、おいおいちょっと待てといいたい

確かに与党は改選過半数をとったがそれはあくまで自民党公明党を合わせた数字だ。

単純に自民党だけでみると

(1) 選挙前より10議席も減

(2)  改憲勢力も維新やその他を入れても参議院3分の2を切る

(3) 自民党単独過半数も割る

これだけ見れば少なくとも自民党は勝ったとは到底いえないはずだ。いや、客観的に言って今回は自民党の負けといっていい。10議席も減らし単独過半数も大幅に割った。改選過半数は連立パートナーの公明党がいたから辛うじて達成したに過ぎない。

しかしメデイアを中心に「与党圧勝」という文字があちこちで氾濫している

安倍首相、参議院選挙で勝利宣言 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

参院選は与党圧勝 、日本の野党はなぜこんなに弱い(JBpress) - Yahoo!ニュース

これだけ同じ言説を御用メデイアに氾濫させるのをみると寧ろ「向きになっている」と思われても仕方ないのではないか。特に後者のJBプレスの記事ははっきりいってロコツだ。

もう1つ参院選後の動きとして見えるのは安倍晋三自身が改憲改憲と喧しいほど繰り返している事。改憲勢力参議院で3分の2切ったはずなのに、改憲のアクセルを急に押し始めている。これも普通に考えたらおかしな話だ。

lite-ra.comこれに対し国民民主党は安倍の改憲論議に参加する意向を表明している

www.asahi.com

どうもこの男は「反対ばかりの野党は嫌だ」ということで独自路線を行こうとしていつも失敗しているのだが、一向に過去の教訓を学んでいないようだ。

(ちなみに「野党は反対ばかり」というのもマスコミが仕組んだステレオタイプの偏見である。実際には8割の法案を野党も賛成しているし、反対の場合は対案も出している。問題はその対案をマスコミが殆ど報道しない点も問題である)

国民民主党は今回の参院選で公認の新人候補は全滅、比例もわずか2名で「野党統一候補」で辛うじて3人入り公示前の勢力を維持したに過ぎない。彼らは「野党統一候補」だったから当選したわけで国民民主党の候補として当選したわけではない。明らかに勘違いしている。

話がそれてしまうのでここまでにするが国民民主党についてはいずれじっくり書こうと思う。

この「与党圧勝」という印象操作、とやたらにやかましくなった改憲の動き

これらを見て思うのは安倍政権側は言葉には出してないけど内心安倍政権はかなり焦っている、と考えるのが自然ではないだろうか?

そのためこれだけわざとらしいくらいの「与党圧勝」の印象操作、改憲へのアクセル

国民民主党に働きかけているのも、裏を返せばよほど改憲勢力3分の2切ったのがよほど精神的にこたえたからといっていいだろう。

となると

これからこの安倍政権の印象操作合戦がさらに激しくなることが予想される。これからやかましいくらいに印象操作番組や御用記者によるプロパガンダが出る可能性が高い

我々も安倍御用マスコミによる印象操作と対決し、その御用記事の信頼性を削ぐように持って行く必要があるかもしれない

 

今回の選挙の反省と野党幹部ーとりわけ立憲民主党 枝野氏への提言

私の中ではまだ怒りが収まらないんだが、取りあえず今回の参議院選の最低限の目標である

(1) 改憲勢力の3分の2割れ

(2) れいわ新選組の「政党要件」

の2点は達成できた。
史上2番目の低投票率でもこれを達成できましたのはよく考えれば驚きですらあるかもしれないが、何にせよ日本人の政治の無関心政治民度の低さはもう呆れるしかない

ただいつまでもそれを云っていてもしょうがないのでおそらくそう遠くないうちに衆議院解散という事態になると思うのでそのためにも今回の反省点を列挙すべきだと思う。

■反省点

(1) 一人区
32選挙区で10勝22敗と前回2013年の11勝を下回った。これは一人区の候補者調整の出遅れが響いたものと思われる。特に勝てると思った青森を落としたのは痛いし、福島、山梨、三重などはもっと早く統一候補として決まれば勝てた選挙区かもしれない。(ただ何にせよ投票率の低さが痛かった)

(2)立憲の候補、枝野氏欲張り過ぎ。

静岡選挙区:徳川さんは人間として好きだけど二人区で既に榛葉さんがいる静岡選挙区に出す必要が果たしてあったんだろうか?今の勢いでは野党2人で自民党候補と戦っても勝てるわけないのはご存じのはず。

大阪選挙区:大阪などは結局共産、立憲共倒れになってしまった。亀石さんは好きだがなぜわざわざ辰巳さんのいる選挙区に今回立候補させる必要があったのだろうか? まあ維新のような政党がなぜ大阪、兵庫であんなに支持されるのか東京人の私には理解不能だが、やはりそれを踏まえた選挙戦略が必要だったのでは

国民民主党の体たらく(新人候補全滅)を見れば放っておいても立憲民主党野党第一党になる。変に欲張らなくてもよかったはずだ。(たぶん選挙後に国民民主党から立憲への離党ドミノがおきると思う)野党の主導権争いなんていうケチな考えは捨てていただきたい

■提言

 たぶんどんなに遅くても一年以内には衆議院解散があると思う。早ければ消費税導入直前の10月前にもあるかもしれない。そのため

(1)衆議院289選挙区の野党統一の候補者調整を今から始めるべき。

 出遅れないために今から始めるべきだ。立憲、共産、れいわ、社民、国民民主党(もしまだ党があれば)で早急に協議を始めるべきである。

(2) 立憲は山本太郎のれいわ新選組との統一会派調整を検討すべき

 この際変なプライドや過去のいきさつ等をかなぐり捨てるべきだ。山本太郎のれいわ新選組立憲民主党との政策調整を進めるべき。かつて吹いた立憲の風を復活させるのはそれしかない。政策的にも国民民主党より立憲民主党の方がれいわに近いはずである。れいわと立憲がいっしょになれば安倍晋三は恐怖するはず。江戸幕府薩長同盟を恐れたようにだ。今度は長州の安倍に立憲とれいわが反撃する番だ

とにかく今度こそは安倍の泣きをみせてやりたいです。

野党関係者にご検討をお願いしたく

 

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今回の参議院選でのれいわ新選組の演説会 衆議院選挙ではこれの再現を

まあれいわ新選組は今回政党要件を満たしたから次回の衆院選ではマスコミはスルーしたくてもできないだろう。山本太郎の演説の電波応援は安倍政権にとって最大の脅威になるはずだ。

参議院選「無関心」「思考停止」で史上二番目の低投票率ーこんな低い民度なら後進国に落ちて当然ー恥ずかしいほど意識の低い日本人

参議院通常選挙が昨日終了。

今回も怒り心頭。

選挙結果に対してではない、いやそれもないとはいわないが何と言ってもこれである

 ■参院選投票率48・80%、24年ぶり50%割る

www.yomiuri.co.jp

国政選挙なのに投票率がなんと48.8% !!

かねてから日本人の政治民度の低さには触れてきたが、ここまでくると本当に深刻だ

日常会話や生活にかけて政治の話を持ち出すだけで嫌な顔されるか、下手すりゃ変人扱いされるこの国の体質

政府や安倍晋三に対する反対デモが起きるたびに頭の悪い文化人面した「ネット論客」がデモ参加者をデイスるし、芸能人が政治的発言をしただけでネットではほぼ例外なく炎上する。

特にネット関係に関しては「誰かに仕組まれた」感じもある(映画「新聞記者」参照)

投票率は選挙前に殆ど各党の政権関係者の政治見解について殆どマスコミが報道していなかったことも大きな原因の1つである。

今回特に腹が立つのはメデイアは今回の選挙は争点がない、話題がないのは野党がだらしないとか批判しているが、安倍政権の「争点隠し」に一番協力したのはマスメデイアだろう。自分の忖度を棚にあげてそれを野党のせいにするなどお門違いも甚だしい!!

今回の史上最低の投票率の最大の戦犯は忖度当たり前のマスメデイアだ。

恥を知れ!!(怒!!) といいたい

とはいえ、今回

(1) 改憲勢力の3分の2割れ

(2) れいわ新選組の「政党要件」

の2点は低投票率にも関わらず達成できた。あの低投票率でこれを達成できたのは驚きといえなくもない。

しかしよく考えて欲しい

消費税を10%に上げる
年金問題を有耶無耶にする
選挙後日本の農業を終わらせるトランプの密約を実行
その他文書改竄、統計不正、レイプ犯保護

これら全てやった政党が選挙に勝つ

外国から見たらこの国の民衆は頭大丈夫かと思うだろうな。

日本人はマゾなのか? とも思われるかも


国民の大多数が国が滅ぶのを望んでるとしか思えん

国民の大多数が「思考停止」「無関心」がこういう状況を生み出した

日本人であることが恥ずかしいし情けなくなってきた

地上波がれいわ新選組をスルーする理由、実は安倍政権の忖度強要ではなく地上波テレビ局と政権はグル?メデイアのパラダイムシフトに期待

なぜ地上波テレビが頑ななまでに山本太郎とれいわ新選組をスルーするか?
不思議で仕方がなかった
SNSのイイネは他の党と比べてもダントツ。「れいわ」の演説会の「れいわ祭」は他の党を圧倒する人数が集まる、
「視聴率」を考えれば、これほど絵になり話題性を持つ彼らを扱わないはずがないのがおかしい。「諸派だから」報じないというのもおかしい。NHKから国民を守る党はアリバイ程度にでも取り上げているし、山本太郎代表は現職の参議院議員である。
 とにかくれいわ新選組を扱わない合理的理由がどう考えても思いつかない。
 
しかし地上波メデイアは頑ななまでに黙殺し続ける。理由は一体なぜなのか?
 
この文章を読んで成程と思った。安倍政権の忖度強要、それもあったのかもしれないが本当の理由は別にある。たぶん
 
それは地上波テレビ自体が安倍政権側同様に既得権益側、つまり「搾取する側」にいるからである。勝ち組としての自尊心、強きを助け弱きをくじくマスコミという体質
 
つまり安倍政権同様、地上波テレビもれいわ新選組の元に庶民のボトムアップ、大量の庶民が集まることにマスコミも恐怖を感じているのだ。だからちょっとデモで人が集めると有名な「自称論客」に民衆のデモを徹底的にデイスらせそれらを拡散する。
 
安倍晋三は最近の山本太郎とれいわ新選組の盛り上がり方に明らかに恐怖を感じている。恐怖を感じているから「安倍辞めろ」との批判に公安を使って排除し、ファシストの本性をむきだしにしているのだ。
そして実は地上波テレビ側も安倍晋三同様「山本太郎とれいわ新選組」を恐れているのだ。SNSや街中の国民感覚との乖離に気づき、国民の安倍政権やテレビに対する激しい怒りの高まりを知れば知るほどど、いつか民衆に痛い目にあわされるんじゃないかと、恐れている。
 
だから山本太郎とれいわ新選組が日本人全員に知られては困る。SNSのマイナーのまま、諸派のままにしておきたい
 
つまり端的にいえば
 安倍政権は地上波テレビに忖度を強要している、というよりは地上波テレビと安倍政権はグルになっているのだ。
 
グルになって山本太郎とれいわ新選組が社会認知されないようにわざと徹底的にスルーする。そう考えると全て辻褄があう。
 
実は今回の参議院選私はあることに注目している。
 
このまま地上波はおそらくどんなに「れいわ新選組」が盛り上がろうが、得票率を伸ばそうが、選挙当日まで山本太郎とれいわを徹底的にスルーするだろう。
 
しかしもしそれでも「れいわ新選組」が大躍進したらどうなる?
 
元々地上波といっても今や10%視聴率とれば高視聴率といわれる。だが視聴率10%といっても国民の90%は見ていないのだ。20%超す番組など滅多にでない。これ政党支持率だったらそれこそ「諸派」レベルだ。
 
今の地上波テレビの影響力などそんなもんだ。
だが殆ど地上波が徹底的にスルーした「れいわ」が、殆どSNSのみで拡大して大躍進したらーそれこそ比例で5議席以上取るとか東京選挙区で野原さんが公明党山口那津男を上回ったとかーもしそんなことが起きたら
 
革命である
その時点でメデイアのパラダイムシフトが起きたということになる。つまり地上波テレビ時代の終焉を意味する
 
正直今回それが起きるんじゃないかという期待がある。どのレベルまで行くかわからないが、少なくともれいわが地上波のいう「諸派」というレベルをはるかに超える議席を獲得したら、その時にいろんなことが変わるだろう。
 
それには投票率が高くなることが前提だが、これほど人の心を動かす演説ができる政治家はここしばらく出ていない。人の心が動かなかったら新橋であんな人は集まらないだろう。

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新橋での「れいわ祭り」2019年7月19日

いっときますが「やらせ」や「サクラ」でこんなに集めるのは不可能だ。

少なくとも山本太郎が応援演説に行った地域(どこも超満員)では投票率が上がる気がする(東京、大阪、京都、名古屋、その他多くの都市)

うまくいけば今回の参議院選挙は、後の時代から「時代の変わり目だった」といわれるんじゃないか。そんな期待が出てきた
人の心を動かさなければこんなに人が集まるはずはない。
 
とにかく面白くなってきた気がする、
勿論本当の結果は日曜日の選挙結果次第だが
 

ムサシ=不正選挙論を検証するーこれが安倍政権のしかけた罠だったらどうしますか?

さて選挙が近くなる決まって出てくるムサシによる投票改竄説

簡単にいうとユポ紙に鉛筆で書かれた投票内容をこの機械によって投票内容の改ざんをたやすく行うことが出来る、という話がまことしやかに流れています。具体的には「鉛筆のカーボンを遊離させ、再付着させる」という方法だといいます。

実は私は知り合いのつてで一度だけ選挙で開票立会人をしたことがあります。

実際見た経験から申し上げます。

いわゆる選挙時に使われるムサシの機会には次の3つがあります

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投票用紙自動交付機

1つは投票用紙自動交付機。皆さんが投票所に行くときに投票用紙を発行する機械です。これはどなたでも見たことがあるでしょう。これは投票前にしか使わないものです。

投票所には投票を管理する立会人が必ずいてそれは、自民党、当時の民進党と無所属の候補から推薦された人が立ち会っています。投票箱は開票まで誰もさわってはいけないことになっています。

立会人の最初の仕事は、投票箱を開けるさいに立ち会い、投票箱が空になったことを確認することです。投票箱の「任務」はここで終わりですぐに片づけられます。

そして開票作業です。

「不正選挙」を主張する人はこの工程で「不正があるはずだ」と主張していますが、開票作業に使うのは次の3つの機械です。それ以外の機械は私がみた限り一切使っていません

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自書式投票用紙読取分類機

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「天地表裏反転ユニット」

 さて「不正選挙」投票の改竄はこの2つの機械のいずれかで行われている、と主張していますが、そこの部分を検証しましょう。

まずせっかくの機会なのでこの両方を私はよく調べました。写真は撮れなかったのですが詳細に見てみました。

結論からいって「読み取り機」のようなものはありましたが、あとは普通に機械的に分類するメカ部分しか見ることができませんでした。コピーの紙用紙をソート{振り分ける)機械と本質的に同じものです。

仮に「不正選挙」を主張する方法論

1.鉛筆のカーボンを遊離する

 まあ確かに理論的には不可能ではありませんが、不正選挙を主張する人たちがこの上記の機械のどこの部分でその工程を行うことができるか、については一切説明がありません。仮に実際鉛筆のカーボンを遊離させようとするとどういうことが起きるかといいますと

                

鉛筆の中にはカーボンの誘電体だけでなく鉄分も入っています。だから誘電体だけで鉛筆の文字部分の全てが取れるわけではありません。また仮にそれができたとしても相当な量の電磁気がないとそれは起こりません。それも周囲のパソコン、スマホ等の電子機器に明らかに影響を与えるほどのものでなければなりません。しかし現場にいて現場の電子機器が強力な電磁気で異常をきたしたとかスマホが使えなくなったなどということはありませんでした。

2.遊離したあとカーボンを再装着させる

 仮にこれが可能であったとして、鉛筆とこちらも同じ成分を磁気装着させるとしたらこちらも同じく相当な磁気を発生させないといけません。それも周囲のパソコン、スマホ等の電子機器に明らかに影響を与えるほどにです。誘電体装着という工程ができればの話ですが、仮にそれを化学装着させるとしたら密封された空間がないと、綺麗に装着はできないし、実際そんなに綺麗に装着できるものではありません.。塗装工程のメッキと同じです。

 またプリンターと同じ原理で再度装着するという説もありますが、仮にそうだとすると明らかにプリンターの部品(カートリッジとか)といえるようなものがないといけません。上記の機械のどこを探してもそんなものは見つかりませんでした。

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改竄されたといわれる投票用紙(どこが改竄されたのか説明が一切ない)

上記の写真は「不正選挙」で改竄されたと、あえていわせてもらえれば「陰謀派」が主張する投票用紙です。私は拡大したりしてみましたがどうみても改竄されているようには見えません。また仮に彼らがいう「カーボン乖離」で改竄されたとしても鉛筆は実は必ず「書いた跡」が残ります。つまり後で仮に再度鉛筆でプリントしたとしてもすぐに「改竄のあと」というのは見えるはずです。上記の写真のどこをみてもその後は見当たりません、逆にこちらの方がインチキに見えます。

 テラックによる「不正選挙」を主張する人たちに共通するのはテラックの機械の具体的にどこの部分で「カーボン乖離」が行われ、どこの部分で再度「カーボン装着」が行われるのか、具体的な説明が一切ないことです。理論上は確かに不可能ではないですが。それをやるには町工場クラスの大きな機械がないと不可能です。そんなものが全国何千とある投票所にあるはずなどありません、そんなものがあったら目立ちますよ。

もしあくまでこの「ムサシ」で票が実際に書き換えられると主張する方は、実際この「ムサシ」のテラックのどこの部分で具体的にどうやって票が改竄されるのかをご説明下さい。単なる状況証拠や誰かの思い込み情報だけで決めつけるのは逆に危険です

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投票用紙計数機

これは投票用紙計数機で単純に票数を数える機械。銀行などにある札を数える機械と同じです。この工程も見ていましたが職員が票をセットし、100ずつ数えていく。ただそれだけ。それ以上のことはどこを見てもできません。

私はあえてムサシ(これは会社名で実際は機械名は「テラック」)による「不正選挙」を主張する人を陰謀派といいましたが、まずムサシによる「テラック」で改竄されたと主張するのならその機械が実際に投票用紙を改竄している動画や写真の現場をうつしたものが1つもない。という点がこの「不正選挙論」が私は胡散臭くさせてしまいます

 また「証拠写真」と彼らが主張するページの多くがリンク切れになっているのもその情報の信頼性に?マークがつきます。

それに何よりも この噂の情報の出所が不明である、 という点が何より気になります

ちなみに私と同様に開票立会人をされた方のブログ記事です。この方は日本共産党の方なのでこの「ムサシ」について嘘をいう理由などありません。

shizuku5342.blog45.fc2.com

まあ勿論どうしても不安だというのなら、ボールペンやマジックマーカーで投票しても問題はないでしょう。それを禁止する法律はありませんので

無論集計ミスとかいうのは起こりえますが、それは複数の人間が再三再四確認して起きないようにしているし、少なくとも私の現場でも起きていませんでした。

それにしてもこの「ムサシ=不正選挙説」が一向に消えない理由はなんなんでしょうか?それは現代人は「そうであってほしい情報」「自分にとって都合のいい情報」というものを信じやすくなっているからじゃないでしょうか?

特に野党支持者は与党で選挙に負け続けてきて、しかも野党支持者はだいたい同じ支持者と群れていますから「周囲は全部自分と同じ、反安倍政権だ。SNSもそうだ。これはおかしい!」ということから「不正選挙があるに違いない」と思い込んでしまう傾向があるようです。実際メデイアの世論調査と自分の周囲の激しい乖離がその思いを余計に搔き立てます。

気持ちはわからなくはありません。しかし「そうであってほしい情報」「自分にとって都合のいい情報」を無条件に信じ込むのは危険です。それはネトウヨレベルのデマを信じ込み拡散する構図と全く同じです。何もネトウヨの思考回路と同じレベルに自らを合わせる必要はないと思いますし、このような行為はリベラリズムそのものを貶めるものです。こういったデマがまかり通ると、どんなにまじめに要求運動や住民投票や選挙をやっても、この陰謀論があるからリベラル、サヨクは怪しいというイメージになりかねません。

仮にですよ。 

このムサシ=不正選挙の噂の出所が安倍政権側だったとしたらどうしますか?

そうこれが安倍政権のしかけた罠だったらどうしますか?

具体的には

(1) 「不正選挙が行われている」ということで人々を投票所に足を運ばせない効果を狙う(投票率が低い方が安倍政権に有利)
(2) リベラルの多くは「デマ」を信じ込むというリベラルのイメージ低下を狙ったもの

情報化社会とはいつもそういう可能性を考えていなくてはなりません

リベラリズム、は長い間の低迷によって、そして実際起きている弾圧によっていささか被害妄想に近い状況になっているかもしれません。しかしだからこそリベラリズムは安易な情報やデマに飛びつくということは避けるべきだと思います。安易な陰謀論に同調するのはやめましょう!

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