KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

自民党総裁選後ー安倍三選と石破支持者の今後ーの影響を考える

既にご存じの通り自民党の総裁選で安部首相が3選を決めた。

そのこと自体は予想通りだが、その内容について様々な見方が出ている

 

国会議員票    安倍   329票   石破 73   無効3票

党員・党友票※  安倍   224票、  石破 181票

※党員・党友票の得票数に応じてドント方式で比例配分される地方票

合計       安倍   553票    石破 254票

数字だけみると安倍首相のダブルスコア超える圧勝にみえるが、7割以上の得票で圧勝を目論んでいた安倍陣営は地方票が予想以上に石破氏に流れたことにショックを隠せないようだ。

実は私は今回の自民党総裁選である不埒なこと、というか期待をしていた。

総裁選の前に石破支持に対して行われた数々の「圧力」

www3.nhk.or.jp

news.livedoor.com

特に曲がりなりにも齋藤大臣に「辞表を書け」と圧力をかけたのは誰か? 安倍自身は「誰がいったかいえ!」などと高圧的な態度を示したが、節度ある人間なら公の場所でいえるわけがない。しかし大臣に対してそのような口を聞ける人間は非常に限られる。総理大臣である安倍晋三、菅官房長官、あとはせいぜい副総理の麻生財務相くらいだ。圧力をかけたのは勿論だれだかわからないが、この3人のうちの誰かであることは間違いないだろう

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万事こんな感じだったので、もし投票結果が当初の予想通り、安倍晋三の7割以上の得票を得ての圧勝だったのであれば、石破も齋藤農相も政治家として生き延びるには自民党離党→石破新党結成、という方法しかなくなる。

そして仮に石破とその推薦人や支持者が離党する、などという事態になれば少なくとも15-20人規模になるだろうと思われる。しかも大多数が衆議院議員だ。

実はこれは大きな意味を持っている

仮に15人の衆議院議員が石破とともに離党するとこうなる

日本維新の会改憲に積極的なので維新を改憲勢力の中にいれるとする。

石破茂は元々改憲論者ではあるものの、安倍首相のような拙速な改憲には明確に反対を表明していた。また安倍首相が行おうとしている改憲の内容にも反対を明確に示していた。

   現在         石破と支持勢力がもし15人離党すると

自民  283          自民   268

公明   29   ➡      公明   29

維新   11          維新   11

計   323               308

 

衆議院の総数 465名  改憲決議の最低数 3分の2は 310

改憲決議できる最低数には及ばなくなる。

つまり安倍首相がこだわる憲法改正の発議すらできなくなる。

そういう事態を期待していた。

だが「予想外の善戦」(地方議員の半数弱だが)が明確になることで状況は微妙にはなってきた。少なくとも当面は総裁選の前のようなロコツな石破派への迫害はできなくなったためである。安倍政権のファシズム的な牙は少なくともしばらくはなりをひそめるだろう。

ということであらかじめ期待したような事態にすぐになりそうにはない。

だが安倍首相は3選のあと憲法改正を進める意欲を示したが、この状況でそううまくいくとは思えない。

と同時に安部晋三という男は実に根に持つ陰湿なところがある。今回の結果で勝つには勝ったものの、内心石破茂に対してははらわたが煮えくり返っているはずだ。そして石破茂は総裁選後も改憲を進めようという安倍首相に明確に釘を刺している。

自民党内のファシストの顔はしばらくは隠れるかもしれないが、隠れているだけでいずれ牙をむけてくるのは明らかだと考える。

その時に自民党全員が安部晋三にあたかもカルト宗教の信者のように盲従するとは限らない、それを今回の総裁選挙は見せたのではあるまいか。安倍三選で地盤が固まったのではない。寧ろ安倍一強の脆さを露呈し、そのため今後の波乱の可能性を期待させるものだ。そして期待しようと思う。ファシストを権力から追放するためにはあらゆる手段が必要だ。

まず 半年後に統一地方選挙、そして来年の7月に参議院選

どう展開するか注視はしていこうと思う

 

西郷どんー弱者への配慮を忘れなかった反面、敵には容赦しなかった西郷隆盛 リーダーには両面性がある

久々西郷どんの話です

今回は徳川慶喜の「大政奉還」に始まり、それに対抗すべく薩摩が岩倉具視と結託して「王政復古の大号令」を発します。よく勘違いする人がいますが江戸幕府は「大政奉還」でおわったのではなく、この「王政復古の大号令」で260年の江戸幕府が終了します。

また坂本龍馬の暗殺シーンもありました。坂本龍馬の暗殺の実行犯は現在では京都見回り組というのが定説になっていますが、黒幕として紀州藩説、薩摩藩説、土佐藩説、ややトンデモ系に近いのはイギリスのフリーメイソン説等までありますが、私はどれも否定的です。いずれにせよネットによくある陰謀論に安易に組するのは逆に危険だと思いますので、それについては述べません

今回は弟の信吾(後の西郷従道)は兄の豹変ぶりに戸惑います。戦争があれほど嫌いだった兄吉之助が幕府に対する武力討伐と様々な謀略に積極的に加担する姿を見たためです。実はここから戊辰戦争までの西郷の行動が一部の歴史家から手厳しい評価を受ける原因にもなっているのですが、西郷は味方や薩摩の領民に対しては情に厚い面を見せていますが、反面敵に対しては容赦のない残虐な面があり、敵を倒すためには手段を選ばない面は確かにありました。

 これが「薩摩御用盗(ごようとう)」といういわばテロ集団であり、結果的に戊辰戦争の戦端を開くことになってしまいました。弟の信吾はそれを行った兄に違和感を感じ反発もしたのでしょう。「兄さんは鬼になった」というのは弟の兄に対する「抵抗」でもありました。

 ですがそれは現代人の我々の感覚であり、例えば戦国時代で大名が敵を倒す時にも同様な謀略が当たり前のように繰り返されてきました。織田信長はいうに及ばず、武田信玄戦国大名では比較的温厚といわれる徳川家康ですらそうです。

 西郷吉之助は武力によって幕府を倒さなければ世の中は変わらないという信念を持っていました。そして徳川慶喜人間性をよく知っていました。大政奉還によって幕府をうつ大義名分がなくなったことで、倒幕の口実を無理やり作るために江戸にテロ行為を行ったわけです。

しかし有名な勝海舟との会談の「江戸無血開城」、そこで、ここまで強硬な態度を撮り続けた西郷は少し軟化します。それは西郷が勝海舟という人物をよく知っていたからです。実際上野での会談が決裂すれば勝海舟と親しい新門辰五郎に江戸に火を放つ準備をさせていました。また勝の配下の徳川幕府陸軍9個連隊(総人数17000人) と韮山農兵隊=御料兵は、この時代、高島秋帆に教授された重砲装備部隊(沿岸砲) -7小銃射撃では、最も長期間訓練されている西洋式軍隊-を江戸総攻撃の際配備させていました。勝海舟がどれだけ西洋の軍の運用について精通していたかを誰よりも知っていたのが西郷でした。ここで江戸総攻撃を強行すれば薩摩、新政府軍も大損害を被ることは避けられない、下手すれば敗退すらしてしまう。そう考えた西郷は勝の「江戸無血開城」とその諸条件を飲んだ、というのが実態でしょう。結果的に慶喜は自ら謹慎して恭順の意を示しましたので、薩摩、長州もそれ以上慶喜を糾弾することはできませんでした。

しかしその結果、会津を始めとする東北や越後の諸藩は結果として見捨てられることにもなりました。北越戦争と呼ばれるこの戦争で官軍は思わぬ苦戦を強いられます。結果的に戊辰戦争は1年以上続き、多くの人命が失われました。またもう少し長く戦争が続いていればフランス、やイギリスが介入してきた危険性もありましたので、いずれにせよ倒幕はいろんな意味でリスクがありました。

西郷はその大きなリスクを百も承知の上でこれを強行したわけで、その意味では胆力はかなり座っていた人物であることは間違いありません

 さて、西郷のそういった非情な面について述べましたが、戦乱の時代のリーダー多かれ少なかれそういった非情な面は持ち合わせていましたし、また持ち合わせていなければ大軍を束ねることは難しかったと思います。

しかしそれでも私は西郷は当時の他の武士とは一線を画す面があったのも事実だと思います。それは既に西郷どんでも描かれていましたように、西郷下級武士の貧乏な家で育ったこと、さらに安政の大獄の激しい弾圧から奄美大島に身を隠さざるを得なくなったこと、さらに島津久光の怒りを買い沖永良部島で生死の境をさまよったという、後にリーダーになる人物では考えられないほどのドン底を味わった人物でもあったからです。

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西郷どんでも描かれていたように、奄美に流されていた時に薩摩による圧政ー(砂糖地獄または黒糖地獄)の現実を目の当たりにし、二番目の妻となる愛加那がいみじくも「私等は民のうちに入ってなかった」という台詞があったように薩摩には奄美大島の住民に対して明確な差別意識がありました。そして奄美での非常に過酷な取り立てを目の当たりにしたのです。そして決められた砂糖の生産量に達しなかった者に対しては、「島民カ隠蔽スルモノトナシ甚シキ苛責ヲ加フ」とあり、島民が砂糖を隠し持っているとして、拷問等を加えたとありますが、それを憂いた西郷は、「直ニ旅装ヲ整ヘ行程四里餘ヲ急行」し、当時在番役(代官)を務めていた相楽角兵衛に面会を求め、「具ニ條理ニ訴ヘ島民ノ宥恕ヲ乞フ」たとあります。 結局、相楽は西郷の言を入れて、捕らえていた農民たちを解放し、「島民皆苦責ヲ免レテ各其業ニ就キ居タリト云フ」と東郷中介著『南洲翁謫所逸話』に書いてありますがこのようなことがあったことから、西郷は島民の信頼を得ることになった、という史実があります。

しかし、西郷が砂糖地獄に陥る島民をその苦役から解放しようと考えていたわけではありません。
確かに、西郷は農民たちに対して、愛情をもって接し、彼らのことを労り、そして哀れむ精神を持っており、その溢れんばかりの憐憫の情で常に行動した人物であったと言えます。しかし逆にいいますと少し厳しい表現をするならば、そこまでが彼の限界であったとも言えます。

つまり、西郷にとって「農民とは、農作業や課役に励み、藩ひいては国のために尽くすのが本分であり、役人とは、私利私欲を一切絶ち、そんな農民たちを慈しんで、彼らが働きやすい環境を整えてあげる」ということです。
西郷はそれが「天意に報いる行為である」と規定していますが、この一節にあるとおり、西郷の理想とは、農民たちの解放ではありません。
民は国のために働き、そして役人(つまり武士階級)は民に思いやりをもって配慮してあげる、ということに過ぎません。つまり農民に「働きやすい環境を作る」といってもやはり武士である搾取階級の一員であることに変わりはないからです

しかしそれでも幕末という、いわゆる封建社会の中において、ここまで農民たちを慈しむ心を持っていた人が、消費階級であった武士、つまり為政者側に居たというのは奇跡に近いということができます。つまり支配階級であり、為政者側にいながら農民や社会的弱者に対する配慮は忘れなかった。それが西郷吉之助の評価すべき点だと思います。

勿論戊申戦争のような非情で残虐である面と、農民や弱者に配慮する心、このような真逆な面を両方もっていたことが西郷の評価を分けているということができます。

そして西南戦争で西郷は最期を迎えるわけですが、いろんな説がありますが、結局「明治維新で取り残された人=社会的弱者になった人」のために立ったように思います。どう考えても私は西郷は負けると知ってたった可能性が高いように思います。その証拠に弟の西郷従道や従弟の大山巌に鹿児島で軍に加わることを禁じています。ここのところを西郷どんークライマックスになるわけですがーでどのように描かれるか注目しています。

 

吉澤ひとみのひき逃げ事故の動画を見てー深刻な日本人の「無関心病」ー日本人に染みついた「無関心」のクセは日本を滅ぼす

まず、この動画を見ていただきたい。いまだ芸能関係の記事をにぎわしている吉澤ひとみ容疑者のひき逃げ事故の映像である
ここで吉澤ひとみ云々(うんぬんとよみます、でんでんではありませんww) について述べるつもりはない、吉澤ひとみはひき逃げをした言語道断の犯罪人だ。だが私が問題にしているのは全く別のことである

何が問題かというと事故が起きた直後のことである。よく見て欲しい。

youtu.be

目の前にひき逃げ事故がおきたにも関わらず、その後周囲の人が何事もなかったように普通に歩くさまを見て私は唖然とした。

轢かれた人が立ち上がったから..   ?

そんなのは理由にならない。普通猛スピードで走ってきて轢かれた人に普通「大丈夫ですか?」と声をかけるか「救急車を呼びましょうか?」ときくといった反応を示す方が普通であろう。この事故現場に居合わせた人で誰一人そんな行動をとる人はいなかった。

本当に何事もなかったように、目の前に起きたことをスルーするように普通に歩いていた人たち。

これを異常とも何とも思わなくなった今日本人の姿をみて愕然としたのだ

つまり目の前に何がおきようが無関心、何事もなかったようにふるまう

これを私は「無関心病」と呼んでいる。今の日本を大きく蝕んでいる病気だ。

無関心が広がると例えば安倍政権が公文書改竄(くどいようだが海外だと終身刑ものの犯罪である)不都合な文書の隠蔽、国会での偽証、嘘、さらには選挙運動で暴力団という反社会集団に選挙妨害を働きかける、

このようなメチャクチャな政権が何をしようと日本人の間にはびこる「無関心病」何をしていようがお構い無しで日常を続けている。寧ろ異を唱える方を非難する。

選挙自体に全く無関心、行政や政治家が不正を働こうが全く無関心

寧ろそれを非難する方を「おかしな人たち」と決めつける。←こう考える方がよっぽど異常だ、ということが全く理解できない

日本人はすっかり「無関心病」にとりつかれていて、それが日本人自身の著しい劣化につながっている。残念ながらこれは否定しようのない事実だ。

困ったことにこの「無関心病」を直すのは本当に難しい。興味のないことに興味を持てといっても基本的には無理だからだ

だがこうして日本国民の大半が「無関心病」に犯されている間に日本は民主主義を経てファシズム(独裁)社会に向かって突っ走っている。このままでは仮にきがついても取り返しのつかない事態になってしまう。「あれ、おかしいな?」と思ってもその時は既に手遅れなのだ。

だからあえていう。日本人の大多数が取りつかれている「無関心病」は日本を滅ぼしてしまう。このままいけば本当にそうなる

それを避ける唯一の方法 それは

日本社会が日本の「無関心病」に気づき、社会全体で「無関心」というものを排除するようにみんなが心掛ける事

おせっかい? そんなものより無関心の方がよっぽど危険だ。だいたい「おせっかい」なんていう奴に限ってやるべきことを殆どやらないだろうが

メデイア関係者、クリエイター、アーチストはもとより社会が「無関心病」に気づき無関心でない社会を作る運動をする

これしかない。

大阪なおみのUSオープン勝利のブーイングでトランプ政権でアメリカ人は「トランプ主義」に洗脳されている様を見た、一方で日本は安倍政権の長期化で国民の大半が「安倍化」

既に報道で伝えられているようにUSオープンで大阪なおみがセレナ・ウイリアムズを下し日本勢としては初めての快挙だったが、本来は歓喜の嵐につつまれるはずが、大ブーイングで台無しになってしまった。

そのブーイングは審判の判断にたてつき、ペナルテイーポイントを課した審判に「泥棒!」と叫んだりラケットを叩き壊したりしたウイリアムズの行為に対してとニューヨークタイムズは報じていたが、(人種差別ではなく女性差別だとの話)

NYタイムズ「ファンと選手がUSオープン決勝でみたのは女性差別ではなかったか」

www.nytimes.com

だがそれに違和感を感じたのはUSオープンの勝利者に大阪なおみが紹介された時にひときわブーイングが激しくなった点だ。もしブーイングがウイリアムズの行為に対してなら大阪の名前が紹介されている時にあれほどのブーイングが起きるはずがない

またウイリアムズのコーチもESPNのインタビューで「事前警告」もあったのでペナルテイーは公正なものだったと認めている。

nypost.com

必然的にこれはアメリカでも大きな問題となっており、USオープンの決勝のラモス審判に対する批判が沸き起こる一方で、やはり「観衆が期待した結末とは違う結果」をもたらした大阪へのブーイングについても議論が沸き起こった。そしてその観衆の気持ちを誰よりも受け止めたのは大阪選手自身だ。ニューヨークポストは幼いころからUSオープンの舞台やウイリアムスにあこがれた大阪が夢を達成した時点でのこの恥辱は実に残念で恥ずかしいこととしかいいようがない、と述べている

nypost.com

アメリカのメデイアは総じて今回のできごとをみて、ヘイトスピーチや人種差別を事実上推奨する「トランプ主義」が知らない間に一般市民の間に浸透して行っていることに対する警鐘をならしている。

アメリカは人種のるつぼだが、人種問題はまだまだ根が深い。トランプ政権が発足して二年近くたつが、人種偏見を助長する「トランプ主義」は相当アメリカ社会に悪影響を与えているのは間違いない

実は同じようなことが日本にもいえるのではないかと思う。安倍政権になってから一向にやむ気配のないヘイトスピーチ、本来ならとっくに政権がふっとんでもおかしくない森友、加計、の公文書偽造問題、重要文書の隠蔽、そしてすでに明らかになっている国会での多くの嘘、

これらに対し日本人はある意味「免疫」ができてしまい、これだけ酷い政権でもまるで洗脳されたように「民主党政権よりマシ」などと思い込んでいる。民主党政権は確かに多くの失敗を犯したが、公文書改竄の犯罪行為や国会で嘘をつくなんてことはしなかっただけでも「安倍政権よりマシ」なはずだが、それはあえて名指しさせてもらうが、時事通信、読売、産経系のメデイアの「印象操作」によって洗脳され人たちには理解できないらしい

 

ひとことでいえば安倍政権が6年の長きにわたって知らないうちに日本国民の大半が「安陪化」してしまったことだ。アメリカ国民のが知らないうちに「トランプ化」しているように、実際公文書偽造のどこが悪いの?」などという信じられないことを書いているのを見たことがある。それをよりによって財務大臣が記者会見で同じことを云ってしまう体たらく。それに対しても驚くほど批判が沸き起こらない昨今の日本


アメリカの場合、救いはアメリカに有名人、メデイアはほぼそろって「反トランプ」になっているためにニューヨークタイムスも一昨日のUSオープンにこういった問題点を指摘できている。それに引き換え日本のメデイアは殆ど安倍政権の広報紙化され、情報が完全に官邸にコントロールされている状態(既に大本営発表と同じ状態)になっていることを考えると日本の現状の方が遙かに深刻かもしれない

繰り返すが公文書改竄という海外なら終身刑ものの犯罪、そして偽証、国会での答弁の嘘、これだけのことを行っていながら政治家の誰一人責任をとっていないし、いまだに国民の半数近くが支持しているという信じられない事態。そしてそのことに「免疫」ができてしまい、あたかもそれらに対して「何が問題なのか?」といわんばかりの日本の保守層。

 

明らかに狂っている。

 

日本人のハーフである大阪なおみのブーイングに憤慨する日本人も「トランプ主義」に洗脳されているアメリカ人を笑えない。「安陪化」した日本国民の約半数の方がよほど深刻である

災害大国日本 災害続きなのに政府与党はなぜ補正予算のために国会収集しない?

昨日未明北海道の大地震、被害が少しずつ明らかになりつつありますが、まだ全容を把握するには程遠い状況のようです。北海道在住に知り合いが少なくないですがどうやら全員無事のようなのでほっとしました。

北海道の皆さんには心からお見舞い申し上げます。

それにしても今年は災害が本当に多いです。特に6月以降だけでこれだけあります

1.大阪府北部地震       2018年6月18日 7時58分頃   M6.1    震度6弱

2.西日本豪雨被害    2018年7月3日―9日  台風7号と梅雨前線による大雨

3.台風21号関西被害   2018年9月4日      台風21号

4.北海道胆振東部地震 2018年9月6日 3時8分頃   M6.7 震度7

 

上記西日本豪雨被害は死者数が200人を超える大災害となりましたし、の台風21号は関西のハブ空港関空を使用不能にしてしまいました。過去の中でも最大級の台風だったそうです

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そして昨日の北海道地震 自然の力のすさまじさを教えてくれます

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こういう災害が起きた場合は災害による死傷者は勿論ですが、やはりライフラインへの影響がもっとも大きな問題になり、特に昨日の北海道地震は北海道全域が停電するという異常事態が発生しました。

これは北海道電力の供給体制が影響しているようで、最大の苫東厚真発電所がストップしたために電力のバランスがくずれ、所謂ブラックアウト現象が起きたためといわれますが、要はハブの役割を果たす苫東厚真発電所震源地の近くにあり損傷を受けたことが大きな原因だそうです。

私も東日本大震災直後の計画停電の時に経験ありますが、本当に現代人の生活は電気がないとどうしようもない、ということを経験していますので発生から一日半たってもまだ電力の供給を受けていないというのは生活の面でも、そして何よりも経済活動に大きなダメージを受けることになるでしょう。苫東厚真発電所の完全修復には1週間はかかる、との話で「復旧一週間」ということらしいですが、とにかく電気がないと何もできない現代生活ですので一刻も早く復旧することを願いたいものです

1.台風と地震の多い国に原発は必要なのか

昨日の地震電源喪失寸前だった北海道・泊原発の記憶に新しいですが、福島原発の大惨事を見るにつけてもやはり地震多発国に原発があるのは危険極まりないことであると改めて思います。稼働していない原発とはいえ冷却装置がストップしてしまえばメルトダウンを誘発してしまい福島第一、第二の二の舞になってしまいます。今回は辛うじてそういう自体は防げたようですが..

ちなみに専門家の話では日本の活断層はこんなにあるそうです。活断層は将来地震を引き起こす可能性の高い陸のプレートのひずみのことをいいます。

これだけ台風、そして地震の被害に苛まれる日本 やはり次のことを考えてしまいます。23年前の阪神大震災や7年前の東日本大震災もこの活断層が原因といわれています

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これをみると日本でどこで地震が起きても不思議はない、という感じがします。原発活断層の近くにあるのも少なくないといいます。それを考えると恐ろしいです

2.これだけ災害続きなのに政府与党は何をやっているのか?

自民党の総裁選挙が開始されようとしていますが、正直そんなことをやっている場合でしょうか? 大阪の地震と台風被害、西日本豪雨、そしてこの北海道胆振東部地震

これはもう災害対策のために早急に補正予算を組まないといけない場合だと思いますが、先日立憲民主党障害者雇用 水増し問題の審議のため閉会中審査を要求したものの拒否、さらにこれで臨時国会開催拒否するようなら政府自民党、与党は全く国民のことを考えていないことになります。

まずは補正予算自民党の総裁選挙はその後でもいいでしょう。憲法改正云々と同じでそんなに急ぐべきことではないはずだと思います。

芸能人の炎上にみるソーシャルネットの使い方の誤解ーtwitterとFacebookは全く違うので使い分けるべき

私は正直言うとかなりソーシャルネットに入り込んでいる。

とりわけFacebookは音楽やクリエイターのネットワーク作りに(たぶん)熱心な方で今や参加者3380人(今日現在)の参加者を擁するグループの管理人もしている。

www.facebook.com

しかしそんな私もFacebooktwitter両方は使っているものの、両者の使い方の違いについてあまり考えてこなかった。しかし最近になって自分はFacebookはそこそこ使いこなしているものの(勿論「達人」というレベルまでは遠く及ばないが..) twitterの方は使いこなしているとは言い難い、というのは正直なところ

フォロワー数はたいしたことないし、その関係もあって情報の拡散能力もない。今までは殆どブログ更新やイベント関係の告知のみにとどまっていた。最近になってフォロワーを増やすためのリツイートの仕方とか、ハッシュタグを有効に使うとかして、twitterの本質が少し見えてきたような気がしている。

結論からいうとFacebooktwitterは同じソーシャルネットでも全く性質を異にしたもの、全く別物といってもいいと思う。

多少異論がある人もいるだろうが大まかに分けるとこんな感じではないか、と思うのだ

 

  Facebook twitter
基本的性質 ブログ的な記事をタイムラインに投稿
他「グループ」というコミュニテイやWebページの役割を持つFacebookページがある
最大140文字をタイムラインに投稿。
情報の波及先 1アカウントでFB「友人」最大で5000人、コミュニテイグループは無制限だがだいたい数千人、多くて数万人 フォロー数は無制限
特質 基本プライベート、よく知っている人、リアルで会った人中心につながる。内輪の話しも多い
情報を友人のみとか限られた人に対してのみに制限することが可能である。、
アカウントを非公開にしない限り基本情報全ての情報は公開
拡散能力 基本FB友人かコミュニテイグループ内のため限られる ハッシュタグリツイート等で場合によっては爆発的な拡散力をもつ場合がある
ビジネスのタイプ B to B 。同じ業界、業種でのビジネストークがしやすい B to C 不特定多数に宣伝や告知をしやすい

以上やや乱暴かもしれないがおおまかな両者の違いをあげるとこんな感じだ。尚、Lineは友達同士の連絡に使うことが主であまり仕事上の告知や宣伝をするには不向きだと考えるのでここでは割愛する

さて、ここでおおまかに友達やビジネスで近い関係等の情報交換に向いているのがFacebook  一般の不特定多数に情報を流すのに向いているのがTwitter

Facebookはデフォルトでは投稿した情報は「全体に公開」になっているが私は基本は「友人のみに公開」にしている。告知、拡散したい内容のみ「全体に公開」にしているが大多数は「友人のみに公開」に制限している。そしてそれがfacebookの一番正しい使い方だと私は考える。

ところがどうもそこら辺が日本では理解されていないようだ。一部のIT系の本でFacebookの友人数をすぐに5000人にするべきだ、とか全ての情報を公開すべきだ、などという無責任な情報を流している本があるようだが、それは大きな間違いでそういう主張をしているIT系の本は寧ろ有害、といってもいいので即廃棄することをおすすめする。

情報を「友人のみに公開」することによって他人のアカウントに炎上をしかけたり、難くせをつけて叩いたりする無関係な輩を排除することができる。

どうも芸能人のソーシャルネットの使い方を見ていてそこの部分を理解していない人が多いように思う。

記憶に新しい「石田ゆり子」の炎上事件

wezz-y.comInstagramFacebookが買収した写真共有サイトだが、問題となったのは愛猫・愛犬の飼い方に対する他愛もない記事である。こういうプライベートの話は本来友人、ファン等石田ゆり子を応援する人たちのみに公開すべき情報だ

それがInstagramを「非公開」設定ではなく「全公開」にしたばかりに石田ゆり子のファンでもなんでもない、ただ芸能人のアカウントを荒らし、誹謗中傷して叩くことにあけくれるネットのヒマ人に荒らされたのである。

Instagram「非公開」とはフォロワー限定で写真、情報が行くことである。これはFacebookも同じ。芸能人にはファンクラブもあるのだから基本そういう設定にすべきだ。

ファンとしては好きな芸能人のプライベートを覗くことができるソーシャルネットは楽しいものだが、それに難くせをつけて叩いて炎上させようと手ぐすねをひいているアホは残念ながらネットでは少なくない。

普通こういう記事は事務所が一定の内容を管理しているものだが、どうもソーシャルネットの情報の「公開」「非公開」の使い方を分かっているとは思えない事務所が多い気がする。

勿論炎上をしかける糞ユーザーをブロックすることもできる。

私はソーシャルネットはネットの中でも極めて便利で有効なツールだとみている。だが車も便利だが運転の仕方を間違えれば人を殺す凶器になるように、ソーシャルネットも使い方を間違えるとアーチストのイメージに悪影響を与えかねないのである

西郷どんー倒幕の流れと幕府衰退を決定的にした薩長同盟

今日は西郷どんの中でも佳境の1つー薩長同盟

 

周知のとおり幕末の流れを大きく変えたできごとの1つ

まあ今回は薩摩の西郷吉之助が主人公なため、かなり西郷が薩長同盟をあたかも言い出したかのような描き方になっていましたがこれは勿論史実ではありません。下関会談は実際には西郷が拒否してお流れになったわけですし、小松帯刀での会談も難航を極めたと記録されています。これは一般論として桂が難色を示した後に龍馬が西郷に働きかけ、妥協を引き出した点が揚げられています(勿論異説を唱える人もいます)

 

とはいえ坂本龍馬の活躍によってようやくまとまった薩長同盟

これによって最新の武器が喉から手が出るほど欲しかった長州とご存じシラス台地の影響でコメが取れない薩摩、両者の弱いところを補完すること犬猿の仲だった薩長を結びつけたことは倒幕の方向に決定的にベクトルを動かしたのは間違いありません

特に軍事面で長崎のグラバー商会から薩摩名義で購入した坂本龍馬率いる亀山社中から長州にミニエー銃4,300挺、ゲベール銃3,000挺が納入されました。

とくにドラマでも描かれていたミニエー銃は当時最新鋭のもので弾丸が充分な回転を持ち、飛距離と命中精度、そして破壊力が飛躍的に向上しました。また装弾が容易となり連射能力も向上しました。 

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 この銃の大量購入は第二次長州征伐で威力を発揮します。幕府軍は10万を超える兵力ながら武器は旧式で、なかには戦国時代を再現した時代錯誤の藩もあったようです。圧倒的兵力があっても旧式の武器の幕府軍は連戦連敗、幕府側にも厭戦気分が漂った矢先に将軍家茂の病死 第二次長州征伐は停戦を余儀なくされ事実上の失敗となります

この第二次征討の失敗によって、幕府の武力が張子の虎であることが知れわたると同時に、長州藩薩摩藩への干渉能力がほぼ無くなる結果を招いた、という意味で倒幕の流れが決定的になったということができます

前回の記事で幕末の流れを変えた5つの歴史的事件について述べましたが

kyojiohno.hatenadiary.com

この薩長同盟、そしてそれによる第二次長州征討の失敗は江戸幕府の終焉ー幕府衰退を決定的にした事件ーといっていいと思います。だからこそ坂本龍馬も幕末の歴史を変えた男としてその名に留めるべき存在だと考えます

来週はいよいよ龍馬が寺田屋で襲われ重傷を負い、恋人のお龍さんと薩摩に行くようです。ここから歴史がどんどん動いて行きます。幕末から明治への大きなうねりが動きます

 

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