KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

インターネットが生んだ「無関心」の風潮ー私は今日本社会に蔓延する「無関心病」と闘う

だいぶ前に当ブログにて書いた記事がある

■インターネットが与えたプラス面とマイナス面について考える

kyojiohno.hatenadiary.com5年前の記事である。

ここでの主にIT関係者へのアンケートでインターネットは人を賢くする。インターネットが人間の知性にの影響を与える という内容の記事だ。まさしくインターネットによって人間の知性は高くなり、人類にはバラ色の未来がやってくる、といわんばかりの記事である

今でもいわゆるネット住民の中で、インターネットが世の中の全てのメデイアを凌駕する、などということを信じ切っている人間は少なくない

さて、あれから5年たっているが果たして人類はインターネットでより高い知性を手にしただろうか?

5年前といえばまだ「ネット万能主義」のような価値観がインターネットの論調を支配していた時代である。その時に既に私はこのように書いている

インターネットにより読み書き能力が改善しや知識の量も豊かになる。

残念ながらこの見解には全く同意できない。それはブログ、ソーシャルネット等の書き込みで文章読解力が極端なくらい落ちている人間が増えていることを痛感しているためである。三行以上の文章を読まない(読めない)人間も多く、文章構成力も中学生以下の人間も少なくない。

インターネットで大量に出てきたのは大量の頭でっかち人間の出現だ。検索やウエブでの「断片的な情報」で世の中のことを全て理解したと勘違いし、専門家でもないのに専門家面する人間が大量に増えたこと。これは賢くなったのではなく余計にバカになっただけである

想像力に関しても著しく減退している人間が多くなっていることを感じる。これはあふれる情報を鵜呑みにしたり、頭でっかちになり「考えること」を放棄している人間が多くなったためだと考える。

情報に簡単にアクセスできる=賢くなる。と考える人間がいるようだがそれは違う。問題はアクセスした情報をどのように使うか、である。単なる表面的な情報、知識を検索によって容易に得られるから人間は賢くなっている、などともし考えているとしたらとんでもない勘違いである。

尚、中川淳一郎さんのいうバカで暇人 がネットに多いという動かしがたい事実もインターネットのレベルを著しく落としているのは今さらここで述べるまでもないだろう。

 そして状況はこの時よりもたぶん悪くなっている

情報が多くなって目立つのは、ユーザーがあまり溢れる情報に対して

・自分の好きな情報 自分の興味ある情報

・自分にとって都合のいい情報、(例え真実でなくても)本当であって欲しい情報

の2つしか見なくなっている点だ

そしてそれ以外のことは例え社会の一大事や重大なニュースでも「自分にとって興味ない情報」に対しては徹底的に無関心になる。

という傾向だ。

つまり多情報化社会で人間が多くの知識を得て、賢くなるのではなく、自分の興味ある情報、都合のいい情報のみしか興味を示さず、知識の範囲、情報の範囲が逆に極端といっていいほど狭くなっているという現状だ。

例えば今社会問題化している「ネトウヨ」をみてみると本当に顕著だ

先日もFacebookのとあるグループで少しネトウヨとやりあったが、彼らの特徴は「ネトウヨ」にとって「都合のいい情報」以外には興味を示さない。という点で徹底しているという点だ。つまりきちんとした学術書やジャーナリストのレポートよりはチャンネル桜のようなネトウヨにとって都合のいいデマとウソの情報の方しか読まないのだ。

ネトウヨに彼らの視点が間違っているきちんとした論拠の文章のリンクやテキスト情報を示しても彼らは死んでもそれを読まない。

先日ネトウヨとのやりあい、で感じたのはこの思考能力の低下、知性の低下は一体なんなのだろうと思う。そして彼らのボキャブラリーのなさ。

二言目にはだいたい次の用語のどれかを使ってくる

在日、朝鮮、サヨク、バヨク、ぶさよ 

まあだいたいこの辺りがほぼ順番に出てきて、他の言葉は一切出てこない、自分のボキャブラリーの貧困さが恥ずかしくないのか、とも思うが、あまりのレベルの低さに相手するのがバカバカしくなってきた。なんでこんな低知能の奴らのレベルに合わせないといけないのか、と思い相手にしていたこちらが情けなくなってきた。

これが5年前に「インターネットによって人間の知性があがる」と多くのiT技術者が信じて疑わなかったインターネットが及ぼした影響の結果である。 

いやーインターネットによる人類の未来はホントにバラ色ですなあ (大笑)

とくにこの情報過多がもたらした「無関心病」が深刻である

単に「選挙に行く、行かない」といいた類の話しだけではない

人々が無関心だからこそ権力者がどんなメチャクチャなこ とをしても誰も何もいわないし、誰かが不正をしても全く他人事のように思ってしまう。そのくせ芸能人がちょっとでも何かしでかすと世間全員がヒステリックなバッシング を行い、それこそバカなネットの暇人連中はまさに鬼の首を取ったように、問題の芸能人のバッシングを行う。政治家は何をしてもいいが芸能人はちょっとでも不正をしたら万死に値する、くらいといわんばかりだ。

私はそういう今の日本の風潮の方がよっぽど危険だと思う。

また今Facebookで音楽関係者、映像関係者によるグループの管理人をしているが、ここでも今日本にはびこっている「無関心病」が悩みの種だf:id:KyojiOhno:20170907234232j:plain

Facebookグループ「音楽家&音楽及び関連業界キャステイング」の管理人をやっていてわかるのだが、私を含むいろんな人がせっかく投稿しているのだが、それらの投稿を読んでいる人間はおそらくグループ参加者の半分強しかいないという点である。最近はインサイトというグループ内のアクセス解析のようなものがあるので最近わかったのだが、な かにはグループ投稿を殆ど見ていない人も半分弱いる。その中で3割くらいはFacebookアカウントを持っていても滅多にアクセスしなかったり、殆どみていなかったりしているが、頻繁にログインしている人でも2割近くはグループの投稿を殆ど見ていない、興味も示していない、ということがわかっている。個人的には一体何のためにグループに参加しているんだろう、とすら思う。

ただし興味がない人間にいくら興味持てといっても無理だ。

となると興味がなかった人でも内容を見ざるを得ないようなコンテンツに変えるようにしていく努力をするしかない、ということだ。

いずれにせよ私は日本社会に蔓延している「無関心病」と闘っている。

私はこの「無関心病」というのが非常に怖い。

人間の知性を後退させ、社会を機能不全にし、独裁者のやりたい放題ができる社会を作るからだ。

今の安倍政権はその「無関心病」を最大限利用している。

だからこそ「無関心病」と闘かわなければならない。

そして「無関心病」が本当に怖い

 

今川氏を滅亡させたにも関わらず天寿を全うした今川氏真

「直虎」で掛川城を半年にわたって攻めあぐねていた徳川家康が、今川氏真に使者を送り、和睦して家臣の助命と引き換えに掛川城を開城させました。一般的には、この掛川城の開城を以て戦国大名としての今川氏の滅亡ということになります。

 

さてかつて駿遠三を統治していた今川氏が桶狭間から10年もしないうちに滅亡してしまうわけですが、普通このような場合領主は切腹か斬首となり氏真の家族一族郎党全て殺されるのが普通ですが

何と今川氏真はこの後も生き残り、何と大阪夏の陣と同じ年慶長19年(12月28日)77歳という当時としてはかなりの長命で生きました。

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掛川城を開場した氏真はその後正室の早川殿の実家である北条氏康を頼り、氏康が死去すると家康を頼り、以後は家康、秀吉の保護下で生活しました。かつて家臣だった徳川氏とは主従が逆転する状態になったわけで、普通の武士なら耐えられないかもしれないのですがそれを曲げても氏真は生きる道を選びました。

19世紀前半に編集された『徳川実紀』は、今川家の凋落について、桶狭間の合戦後に氏真が「父の讐とて信長にうらみを報ずべきてだてもなさず」三河の国人たちが「氏真の柔弱をうとみ今川家を去りて当家〔徳川家〕に帰順」したと描写している。こうした文弱な暗君のイメージが歴史家の中でも定着しているのも主従逆転しても平気な顔で生活していることから考えても

氏真は本質的に武士ではなく、精神的には公家であった。  といっていいと思います。

実際氏真は封建領主としては無能でしたが、和歌・連歌・蹴鞠などの技芸に通じた文化人であったといわれます。 結果としてそれが子孫にも教育で受け継がれ、今川家代々の公家文化の高い能力を活かし、氏真の子孫達が江戸幕府の朝廷や公家との交渉役として抜擢されたので、江戸時代になって平和になってから高家(こうけ)という儀式を司る役目で登用されていることになります。

その意味ではドラマでも「身の丈に合わぬ鎧を来ていた」と発言していましたが、公家が戦国大名に間違ってなってしまった、というのは真実かもしれません。

戦国大名としては失格でした。しかし文化人として教養人としての自分の特徴を生かし戦国大名とは別の形で生き残ったということができます

氏真は、後水尾天皇選と伝えられる集外三十六歌仙にも名を連ねています(集外三十六歌仙連歌師武家歌人が多いことが特徴であり、ほかに武田信玄北条氏康・氏政も数えられています)

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 ちなみにもう一人、「滅亡」させておきながら天寿を全うした人物がいます。その男も秀吉や家康に庇護されて生き残りました。

室町幕府最後の将軍の足利義昭、この男も氏真同様「要領よく」生き残りました、

この男についてはまた別の機会に書きます

前原代表選出で「民進党終了」の声もー党内リベラル派は離党を含むあらゆるオプションで勇気を持って反自公の受け皿作りを

下馬評からこうなるとはある程度わかってはいたものの、予想以上の大差で前原誠司氏が民進党の新代表になった。

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私的には最悪の選択をしたと考えている。ある意味自民党と基本政策が何も変わらない今までの前原氏の主張や基本政策をみれば、このような人物が民進党の代表になれば「第二自民党になるのは火をみるより明らかだし、維新のように自公政権の補完勢力になるのが関の山だと思う。本当にそうなったらその時点で民進党終了、である

 

だが一方で産経なのでどこまで信じていいのかわからないが、(与太情報という話もある)自由党小沢一郎が「 自由党小沢一郎代表「前原誠司氏は野党結集を打ち出す」と述べている

http://www.sankei.com/politics/news/170824/plt1708240017-n1.html

 

小沢氏が「共産党が候補出したら勝てない」というのは先日の茨城県知事選挙でも明らかだ

 

先日の茨城知事選確定得票

当  497,361大井川和彦 無新〈自〉〈公〉

   427,743橋本  昌 無現

   122,013鶴田真子美 無新〈共〉

ご覧になってわかるように自公以外の推薦の橋本氏と共産党の候補の票をあわわせれば自公推薦候補の票を上回る。

共産党との統一候補を出すのを嫌がった民進党その他の勢力がつまらない意地をはらなければ勝てた選挙である。

だが前原が果たしてこれを理解して共産党との協力関係を結ぶとはなかなか考えにくい。何よりも今やほとんど自民党寄りとなった連合が共産党との協力を頑なに拒否している現状。

ただ、民進党代表戦に参加する時よりは少しトーンダウンしている感もないではない

「私は他の勢力との連携や協力の可能性を排除しません。しかし、私たちの理念・政策に賛同してくれることが第一です」と

 とはいえどこまで協力するのか、状況は楽観を許さない

ここであえて私は今回枝野氏に投票したリベラル派に対して覚悟を決めてもらいたいとも思っている。

それは最悪前原が民進党を事実上「第二自民党」にしてしまい、野党協力も結局暗礁に乗る行動をとった場合に、「リベラル派だけで集団離党し、自由党の小沢氏を含む他の野党との連携を図る」というオプションを本格的に検討すべきだという点

解散総選挙がいつ行われるかわからないが、衆議院が任期満了になるのは一年半後、その前に行われるのは間違いないだろう。早ければ10月なんていう話すらある。

とにかく自公に変わる受け皿作り 時間がないのだ

党内リベラル派は離党を含むあらゆるオプションで勇気を持って反自公の受け皿作りを進めるべきである。場合によっては枝野氏自ら新党を作ってもよい。この場合分裂もまた良し、である

深刻に悩んでいる方へ「誰よりも壮絶な人生を歩んできた俳優『キアヌ・リーブスからのメッセージ』」をお送りします

本来はこの記事をメインに書く予定だったのに、ミサイル騒ぎで遅れてしまいました

9月1日は子供、中高生の「自殺危険日」といわれます。

また昨今はオトナでも悩んでいる人が多く、世界でもトップクラスの自殺大国である日本は相当に病んでいるといっていいでしょう。

そこで長文ですが是非皆さんに読んでほしい記事があります

ハリウッドスター キアヌリーブスの文章です。そのまま引用しますので是非お読みください

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以下、翻訳されたものをそのまま引用します

===================================================================

私たちは、毎日の生活に捉われすぎるあまり、人生の中の美しさに目をやることを忘れてしまっています。

ゾンビのように生きているのです。

上を見上げてヘッドホンを取り外してください。

目が会った人に挨拶をしたり、辛そうに見える人にハグをしてあげてみるのもいいかもしれません。

誰かを助けるのです。

毎日を人生で最期の日であるかのように生きてください。

数年前、私はうつになっていましたが、決して他の誰にも言わなかったのでこのことは誰も知らず、うつから自分で脱出する方法を見つけなければなりませんでした。

私が幸せになるのを妨げていたのは、私自身でした。

いま、一日、一日が貴重ですから、毎日を貴重な日として生きましょう。

明日がある保証などないのですから、今日を生きましょう!

ほとんどの人は私のことを知っていますが、私の人生については知りません。

私が3歳の時、私の父親が家を出て行くのを見ました。

高校は4つの違う学校に通いましたが、失読症のためにほとんどの他の人たちよりももっと教育を受けるのが難しくて苦労しました。

23歳の時、一番仲のよかった親友のリバー・フェニックスが麻薬のオーバードースで死んでしまいました。

1998年にはジェニファー・サイムと出会い、お互いに一目で恋に落ちました。1999年にジェニファーが女の子を妊娠しました。しかし悲しいことに、8ヵ月後には私たちの子供は死産となりました。彼女の死で私たちはあまりにもひどく落胆し、これが原因で最終的には私たちの関係は終わってしまいました。それから18ヵ月後、ジェニファーは交通事故で亡くなりました。

その後は真剣な交際や子供を持つことを避けるようになりました。

私の妹は白血病でしたが、今は治っています。マトリックスの映画から得た収入の70%を白血病患者を扱う病院に募金しました。

ハリウッドのスターの中でも豪邸に住んでいないのは私くらいなものでしょう。ボディガードもいませんし、高級な服も着ていません。

私は1億ドル相当のスターだそうですが、今でも地下鉄に乗っていますし、大好きなんですよ!

結局は、どんな悲惨な状況の中でも素晴らしい人は力強く生きることができる、ということには誰もが同感できることかと思います。

あなたの人生で何が起きていようとも、あなたはそれを乗り越えることができます!

人生は生きる価値のあるものです

あなたの人生の中で苦労したすべてのことのおかげで、今のあなたの存在があります。苦難の時はあなたを強くするだけなので、そんな時には感謝しましょう。

私の友人の母親は、一生を通して健康的なものを食べてきました。アルコールや「体に悪い」食べ物は決して口にせず、毎日運動をし、体は非常に柔軟で、とても活動的で、医師が薦めるサプリメントは全部摂り、太陽に当たる時は必ず日焼け止めを塗り、また日光に当たる場合も可能な限り短時間で済ませていました。 つまり誰もが考えうる限り最大限で健康に留意していたのです。
彼女は今76歳で皮膚ガンと骨髄のガンになり、非常に深刻な骨粗しょう症になっています。

その一方、私の友人の父親は大量のベーコン、バター、脂肪を食べ、運動など本当に一切したことなく、夏になるたびに真っ赤になるまで日焼けするなど、他人の指図には耳を貸さずに人生を最大限に生きるような生き方をしたわけです。

彼は81歳で、医師曰く、彼の健康状態は若者レベルだと言います。

毒からは完全に逃れることは出来ません。毒はあちこちにあり、あなたを見逃さないでしょう。まだ生きている私の友人の母親は「私の人生がこんな風に終わるのな、したらいけないと言われていたこと全部をやって、人生をもっと楽しむ生き方を選んでいたのに!」と言っていました。

この世を出る時に生きたままの人はいませんから、どうかあなた自身を真剣に考えすぎた上で扱うのは止めてください。おいしい物を食べましょう。太陽の下を歩きましょう。海に飛び込みましょう。

あなたは自分の心を隠された宝物のように運んでいる、というのが真実です。

馬鹿げたことをやりましょう。優しく生きましょう。人生にはその他のために使う時間なんてないのですから。

私は尊敬の念を見せるように育てられました。ドアを開ける前にはノックをするように教えられました。部屋に入る時は挨拶をするように。そしてお願いします(please)、とありがとう(thank you)を言うように。自分よりも年上の人には尊敬の念を払うように教えられました。

私が席に座っていて、他の誰かが席を必要としているなら席を譲ります。返事は「イエス、サー」か「ノー、サー」と答え、誰かが助けを必要としている時は、横に立って眺めているだけじゃなくて手を差し伸べます。

自分の後ろに入ってくる人のためにドアを押さえ、必要な時は「すいません」と言います。人を愛するのは、その人から自分が何かを得ることが出来るから愛するのではなく、その人の人となりを愛します。そして何よりも大事なのは、自分が他人からされたい扱いを、自分も他人に行うよう育てられたということです。

それが尊敬というものです。あなたも同じように育てられたのでしたら、これをシェアして下さい!

あなたの自宅がどれだけ大きくても、乗っている車がどれだけ見栄えがよくても、銀行口座の残高がどれだけ大きくても関係ありません。

私たちの墓の大きさは同じです。謙虚に生き続けましょう。

 

これを読んで私はますますキアヌリーブスのファンになりました。

今悩んでいる人、に是非読んでもらいたい。そう思いこのブログでも転載した次第。もしかしたら救われる人が出るのでは、という願いもこめて

続北朝鮮ミサイルパニック狂詩曲ーミサイルの弾道を見てJアラートやマスコミの危機感煽動に意図的なものを感じる件

昨日の続き、まあ朝のJアラートによる日本のパニック状態に続き、ワイドショーを始め日本政府の危機感を煽りに煽った報道ぶり

「今までにない脅威」とか安部晋三は煽ってましたが

だが、繰り返します。 もう一度冷静になって下さい

昨日のミサイルの弾道をわかりやすく書いた絵がありますので、それをご覧ください

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これを見て今朝のミサイルは日本を狙ったものだと思いますか?

まずミサイルは大気圏外に一旦出ています。この時点でミサイルが日本に落下、着弾する可能性は0です。なぜなら日本を狙うのなら大気圏外に出す必要などないし、大気圏を出た時点で日本の位置を遙かに超えます。ちなみにロケットの破片がおちてきたら、などと言っている人がいましたが、この高度だと3段ロケットの切り離し部分は大気の摩擦で殆ど燃え尽きてしまいます。人工衛星や普通のロケットと同じです

日本の領空を超えた、といって大騒ぎしていますが一般的に領空というのは通常高度100キロメートルまでをいいます

絵をみておわかりのように北海道上空は既にスペースシャトル国際宇宙ステーションの高度400KMを超える高度にあるため、これは残念ながら領空侵犯とはいえません

そもそも大気圏外に出るか、出ないかなどというのはきちんと弾道をモニタリングしていればすぐにわかるはずなので、昨日のJアラートはミサイル弾道をきちんと把握した上でのJアラートとはとてもいえない、ということになります。少なくともそういわれても仕方がないです

大気圏外に出る、というのはロケットと同じです。となると今回の日本中をパニックに陥れたミサイル発射については次のことがいえます。それは

日本政府の危機管理や予想分析がお粗末なほど酷いという点

危険や脅威を煽るだけ煽って、パニックを誘発させただけ

寧ろマスコミ、政府揃って危機感を煽り、まるで今にも日本が火の海になるかのような煽動は何らかの政治的意図を感じます

この絵をもう一度よくみて下さい

ミサイル弾道は領海どころかEEZ排他的経済水域)もかすってもいません、ちなみに襟裳岬沖とマスコミは報じていますが、普通1000キロ以上離れた地点を「◎◎沖」などという表現をするでしょうか? そして、先程も書いたように一般的に領空は高度100キロまでのことをいい、北海道上空を飛んでいる時はスペースシャトル国際宇宙ステーションより高い高度を飛んでいますから、これは領空侵犯とはいえません。どう考えてもちょっと大騒ぎ、狼狽しすぎです、

それらを総合しますと常識的に考えても今回の報道には一定の意図を感じます。

気になるのはネトウヨだけでなく、安倍政権の近くの関係者や改憲派が昨日の北朝鮮ミサイル発射で何か勢いづいているように活発になっている点です。まるでミサイル発射を喜んでいるかのようです

 

これらを見ると今回のJアラートは危機感を煽り、今にでも日本が火の海になるような強迫観念とうえつけて改憲の世論を育て、日本が普通に戦争できる国を改憲によってい実現にみすびつけよう、という魂胆があるのでは、と勘繰りたくもなります

いずれにせよマスコミによる北朝鮮ミサイル=日本が火の海になるかのような煽動には乗らないことです。そして冷静に対処することー冷静になりましょう、という言質がマスメデイアは勿論、SNS,ネットにも殆ど見られないのが不思議で仕方ありませんー 

くれぐれも安部政権やマスコミの煽動には乗らないようにしましょう

 

北朝鮮ミサイル発射で起きた日本国内のパニック狂詩曲

ご存じの通り北朝鮮は8月29日午前6時頃、弾道ミサイルを発射し日本上空を飛び越え襟裳岬東約1180キロ・メートルの太平洋上に落下したとの情報が入った

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朝からテレビを始めSNS,等で大騒ぎ、

特にJアラートが発信された時には北海道上空を,既に通過していたことからミサイルが実際に日本国内に着弾したらどうするんだ、とかまあネット、SNS,テレビで大騒ぎ、

まるで今にも戦争がおっ始まるかのような狼狽、パニックぶりである

地上波のテレビ、ワイドショーもまさにそのパニックを煽るような報道ぶり。内容をみるとかなり酷い、といわざるを得ない

気になるのはこの大騒ぎの中で「冷静になりましょう」という声が少ないこと

あってもかき消されたのかもしれないが、私は日本全体のパニックぶりの方が今回気になる。それに引き換え日本国内の保守派、とりわけ安部政権の支持派は「それみたことか」という感じで北朝鮮ミサイル発射のニュースを寧ろ喜んでいるかにみえる。

だが改めていう 「もっと冷静になろう」

なぜなら

・日本上空通過ミサイルは今回が初めてではない

そもそも北朝鮮が日本上空を通過するミサイルを発射したのは今回が初めてではない

北朝鮮が初めて日本列島を飛び越える射程の弾道ミサイルを発射したのは、1998年の長距離弾道ミサイル「テポドン1号」の発射の時だ、射程は1500キロ以上とされ、このときは弾頭部分が日本の上空を越えて三陸沖の太平洋に落下した。

その時も勿論大きな驚きを持って迎えられたが、今回のようなパニックにはなっていない

その後何回か北朝鮮は同様の長距離ミサイルを発射したが、いずれも失敗しているようだ。今回の長距離は1998年以来19年ぶりのことだ

勿論我が国に対する脅威にならないという意味ではない

だが日本人全員が重要なことを見逃している

北朝鮮の本当の攻撃対象は日本ではない、アメリカだ

北朝鮮がこれだけ制裁を受けながらもミサイル発射を繰り返すのは、アメリカを引きずり出すためだ。本気で他の国を攻撃するのなら、攻撃する相手は日本ではなくアメリカだ。そのため長距離ミサイルでグアムかアラスカを狙う公算が強い

今日のミサイルは公海に着弾したため、まだいいが日本と違い、アメリカの排他的経済水域(EEZ)に着弾した場合はアメリカは「北朝鮮からの攻撃とみなす」可能性大である

もしそうなれば最悪の事態に発展する。

だがそういう事態になる前にアメリカ、中国、ロシアの間で何らかの手をうつと思われる。

・8月14日の「制裁強化」の効果は?

北朝鮮はこれまで30発以上のミサイルを発射している。費用だけで数百億円はいくだろう。世界最貧国の北朝鮮がなぜそこまでして大金はたいてミサイル発射をつづけるのか

加えて8月14日の国連の制裁決議、北朝鮮からの石炭などの輸入を全面的に禁止は制裁に反対すると思われた中国やロシアまで賛成に回った。北朝鮮からすれば輸入が3分の2、つまり収入が3分の2になるわけだから、ミサイル資金に影響を与えないはずはない。

問題はいつまでこれを続けられるのか、だ

あとそれ以前の北朝鮮への制裁もボデイブローのように効いているはず

例え金正恩が力で北朝鮮国民を押さえていても、果たして抑え切れるのか、この状況を乗り切れるのか。今までは乗り切ってきたがここまで中国、ロシアまでが制裁に賛同する点までは北朝鮮は考えていなかったのではないか?

たった1つの国のために不安定になっている東アジア状況

解決の糸口は出てくるのだろうか

「嫌われ政次」の(高橋)一生ー小野政次とはどのような人物だったのか

本当に久々に大河ドラマの記事、正直「直虎」は何となく歴史ドラマではなくトレンデイドラマっぽい描き方だったのであまり熱心に見ていなかったのですが、昨日のはさすがに衝撃的な映像でした。

まずタイトルからしてすごい 「嫌われ政次の一生」

この「一生」は勿論演じた高橋一生とかけていることはいうまでもありません

それにしても数あるドラマでもこういう形での「愛」を表現したドラマはあったでしょうかね?

ちょっと記憶にありません。

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近藤氏の手にかかるのであれば自ら槍を政次に突き刺し、

『地獄へ落ちろ。卑怯ものと未来永劫語り継いでやる』

血反吐を吐きながら

『未来などあると思うか』

『地獄の底から、お前を見届け・・・(絶命』

 演じた高橋一生が「自分の役者人生でも忘れられない撮影になった」と述べていましたがこの映像は確かに納得します

その関係でSNSでも高橋一生演じる小野政次の話でもちきりでした。

 ちなみに史実でも実際小野政次は裏切り者として幼い嫡男とともに貼付け獄門に処されます

さて、この「裏切り者」とされる、小野政次(道好)は実際にはいかなる人物だったのか

ちょっと興味があったので調べてみました。

そもそも政次の父の小野政直は井伊家の家老でありながら今川家の意のままに動いた奸臣という風に記録されており、嫡男の政次もその流れから今川家よりの動きを取らざるを得なかったという状況もあり、文芸春秋「剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎では小野政次は完全に悪役として描かれています

ですが最近はその「小野政次奸臣説」に疑問を呈する歴史家も多く、今回の「直虎」もその見解に沿った政次の描き方をしています。

歴史の専門家ではないので詳しくは書けませんが、wikipediaからの引用を書いておきます

『井伊家伝記』では井伊谷を横領した「悪役」として描かれる道好であるが、夏目琢史は著書で『井伊家伝記』が書かれた江戸時代、徳川氏が絶対的で批判のできない存在となっており、小野氏を悪役に仕立てることで徳川氏・井伊谷三人衆・井伊氏の大義名分を確保した可能性や、当時の井伊氏家臣団の間に深刻な内部対立があった影響である説を指摘した。また井伊家が「横領」のために結果として徳川とも今川とも対峙することなく身の安全を確保できたことは都合が良すぎ、浜名氏が家康の遠江侵攻に際し、側近の大矢氏に後を任せて逃亡したのと同じようなことが起きていたのではないかと推察した 

大石泰史は通説とされてきた道好の「専横」を疑問視しており、根拠として、『井伊家伝記』では永禄11年12月の武田信玄による駿河侵攻以後に横領が始まったとされるが、それを止めた井伊谷三人衆による徳川の引込はほぼ同時期でありそのような行動を取る時間的余裕がないこと、さらに家康入国のわずか1か月前である同年11月9日に直虎が井伊谷徳政の文書を発給し井伊家の当主代行者として政務を取り行っているため、この時点で道好が勝手なふるまいはできなかったはずだとしている

 何となく納得できる説ではあります。またドラマとして描く時に小野政次を単純な悪役として描いてしまうとドラマとしての深みがなくなるというのも事実でしたので、今回のような設定も十分にありだと考えます。

ただここまで劇的な表現になるとはさすがに私も予想していませんでした。特に最初の「直虎」のドラマの展開みますとね。一時はまた退屈なホームドラマを見せられるのかという風に感じ、正直かなり見る気が失せていましたから

さて今川家の圧政に苦しんだ井伊家ですが、さんざん井伊家をいじめてきた今川氏真武田信玄の侵攻で掛川城に逃げ込み、戦国大名として滅亡することになります。この関係で井伊家は完全に徳川の傘下に入ります。大勢力に媚びることでしか生き残れない小豪族の悲しいサガではあるんですが、一つだけ家康の傘下になったことが井伊家にとって結果的に幸運になります。

何故なら徳川、前身の松平氏はちょうど今の井伊家のように今川や織田に翻弄されながら生きながらえ一時は領地すら持たない身でした。小豪族の辛さを肌身で感じてきた家康だからこそ井伊家は徳川から圧政をうけずに生きながらえたのかもしれません。

長い間井伊家には苦しい日々が続きましたが、嫡男の虎松ー後の井伊直政になってから井伊家は飛躍的に発展します。直政は死にもの狂いで働き後に徳川四天王と称される存在になります。彦根藩30万石の基礎を作ります

ちなみに戦国時代でも最悪といわれる暗愚な今川氏真は要領がいいのか、討死せずに天寿を全うします。この件に関しましてはいずれ書こうと思います

 

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